知育ノート

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アクションスリップとは?アクションスリップの原因と例、防止対策は?

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人は、日常生活の中で無意識のうちにたくさんミスをするものです。

  • 天気予報で雨が降ると言っていたので雨傘を持って出かけるつもりだったのに、日傘を持って外出してしまった
  • 台所に湯飲みを取りに行ったのに、箸を持ってきてしまった
  • 毎日行っている書類の確認作業で、確認すべき項目を確認しなかった
  • 電話で現勤務先の会社名を伝えるつもりが、前勤務先の会社名を伝えた

こうした経験をしたことはありませんか?

いずれも日常生活の中で当たり前のように行っていることでも、意図せずミスをしてしまうことがあり、心理学の世界ではこれをアクションスリップと呼んでいます。

この記事では、アクションスリップの概要、原因、具体例、防止対策について紹介します。

アクションスリップとは

アクションスリップとは、認知や判断は正しいのに、実行の段階で意図せず誤った行動をしてミスをすることです。

アクションスリップは、ヒューマンエラーの一つであり、誰にでも起こりうるミスです。

習慣化された行動やルーチンワークなど、長期間にわたって繰り返し行っている行動において生じやすい傾向があります。

アクションスリップが起こる原因

アクションスリップが起こる原因は、状況の変化です。

人は、ある行動(行為、仕事など)を覚える場合、何度も繰り返すことで徐々に身につけていきます。

最初のうちは、やり方やルールを意識的に確認しながら行動するため、慣れないことによるぎこちなさはありますが、失敗するとすぐに気づきます。

それが、習熟するにつれて、やり方やルールを意識しなくても自動的に行動できるようになり、ミスも少なくなります。

しかし、習熟した行動の一部が変更になったり、周囲の状況が変わったりしても、自動的に普段どおり行動してしまい、状況の変化に対応した行動がとれずにアクションスリップが起こってしまいます。

アクションスリップの具体例

冒頭でも少し紹介しましたが、アクションスリップの具体例と防止対策について、いくつかの種類に分類して紹介します。

なお、アクションスリップの分類については、心理学者のリーズンの分類に基づいています。

アクションスリップの具体例1:反復エラー

反復エラーとは、すでに行動したにも関わらず、そのことを忘れて再び同じ行動を繰り返すアクションスリップです。

  • 鍵をかけたことを忘れて、もう一度鍵をかけなおす
  • メガネを外したことを忘れて、もう一度外そうとする
  • お茶を湯飲みに入れたことを忘れて、もう一度入れようとする

反復エラーを防止するには、行動を意識する作業をすることです。

鍵の例でいうと、鍵をかける際に「鍵かけOK」と口に出すなど、鍵をかけたことを意識する作業を行います。

アクションスリップの具体例2:目標の切り替え

目標の切り替えとは、行動の当初の目標を忘れて、別の目標に切り替えてしまうアクションスリップです。

  • 本屋に行こうとしていたのに、気がついたら映画館に向かっていた
  • 勉強するつもりで机に向かったのに、マンガを読みふけっていた

目標の切り替えを防止するには、目標を繰り返し口にする、こまめに確認する、定期的に他人から伝えてもらうといったことが有効です。

アクションスリップの具体例3:転換

転換とは、一連の行動の順序を間違えるアクションスリップです。

  • ペットボトルの開けずに湯飲みにお茶を入れようとする
  • 鍵を閉めてから、中の物を取り出そうとする
  • お皿を並べてからランチョンマットを敷こうとする

転換を防止するには、一連の行動の順序をもう一度確認し、意識的に行動することが大切です。

ただし、慣れると再び転換が起こる確率が高くなるので、定期的な確認作業が必要です。

アクションスリップの具体例4:脱落

脱落とは、一連の行動の一部が脱落してしまうアクションスリップです。

  • 洗濯物を洗濯機に入れて洗おうとしたのに、スイッチを入れ忘れた
  • ペットボトルから湯飲みにお茶を入れて飲もうとしたのに、お茶を入れ忘れた

脱落の防止対策は転換と同じです。

アクションスリップの具体例5:混同

混同とは、一連の行動の要素の一部を、他の行動の要素と間違えるアクションスリップです。

  • 髪を乾かそうとして櫛を手に取る
  • 自動車のドアを開けようとして、家の鍵を取り出す
  • スーパーで商品の代金を支払おうとして保険証を出す

混同の防止対策も、転換と同じです。

まとめ

アクションスリップについて紹介しました。

心理学用語として紹介して、反復エラーや転換など難しい言葉を用いていますが、要するにミスのことです。

人は誰でもたくさんミスをするものですが、日常生活の中で繰り返し行っている行動について無意識のうちに起こるミスがアクションスリップです。

アクションスリップを完全になくすことはできませんが、自分がどのようなアクションスリップを起こしやすいかを自覚し、防止対策を行うことで、頻度を減らすことは可能です。

常日頃から防止対策を意識して行うことで、徐々にですがアクションスリップが減っていくはずです。