知育ノート

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赤ちゃん返りとは?いつまで(2歳、3歳、4歳)続く?症状と対応は?

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幼児期の子育てにおいてパパママを悩ませる子どもの行動の一つが「赤ちゃん返り」です。

子どもが何でも自分でやりたがるようになり、実際に自分でできることも増えてきたと思っていたら、ある日突然、「おっぱいが飲みたい。」、「おむつを履きたい」などと言いだしたり、パパママにベッタリ甘えるようになったりすると、パパママとしては強いショックを受けるものです。

赤ちゃん返りは何が原因で起こるのでしょうか?

また、いつからいつまで起こり、症状や対応はどのようなものなのでしょうか?

この記事では、赤ちゃん返りの概要、いつからいつまで続くのか、症状と対応について紹介します。

赤ちゃん返りとは

幼児期の子どもが、乳児期の赤ちゃんのような行動(おっぱいを欲しがる、おむつを履きたがるなど)をすることです。

幼児期の子どもは、おっぱいやミルクを飲むのを止め(卒乳)、パンツで過ごせるようになります。

また、主体性や自主性が芽生え、乳児期のようにパパママにお世話してもらうのを嫌がって何でも自分でやりたがり、試行錯誤を繰り返しながら少しずつできることを増やしていきます。

親の言うことを聞かず、明らかに失敗することでも自分でやりたがるなど手はかかりますが、子どもの心の成長を実感できる時期です。

赤ちゃん返りは、こうした時期に成長と逆行するように始まるのが特徴です。

赤ちゃん返りが起こりやすい時期(いつから、いつまで)

赤ちゃん返りが起こるのは幼児期(1歳から就学前まで)です。

幼児期の中でも2歳、3歳、4歳頃に起こることが多いものです。

特に、保育園や幼稚園へ通い始めた時期や、弟妹が生まれるなど家族構成に変動があった時期など、子供を取り巻く環境が変化して従前よりも自立を求められるようになった時期に起こりやすい傾向があります。

ただし、赤ちゃん返りを起こすかどうかや、赤ちゃん返りが続く時期は個人差が大きく、まったく起こさない子どももいれば、就学前まで赤ちゃん返りが続く子どももいます。

赤ちゃん返りの症状

赤ちゃん返りの症状は個人差がとても大きく、10人の幼児がいたら10通りの症状が見られるものなので、どの子にも共通してみられる症状というのはありません。

しかし、臨床経験上よく見られる症状はいくつかあるので、紹介しておきます。

  • 卒乳しているのにおっぱいを飲みたがる
  • パンツで過ごせるのにおむつを履きたがる
  • パパママにベッタリ甘える
  • わがままが増える

それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

(※赤ちゃん返りは病気ではないので、「症状」という表現は適切とは言えませんが、分かりやすいようにあえて使用しています。)

赤ちゃん返りの症状1:卒乳しているのにおっぱいを飲みたがる

赤ちゃん返りの典型的な症状の一つが、卒乳後の幼児が突然おっぱいやミルクを飲みたがることです。

子どもが、卒乳してからおっぱいに見向きもしなくなっていたのに、ある日突然「おっぱいが飲みたい。」と言い出したら、赤ちゃん返りをしている可能性が高いと言えます。

おっぱいを飲みたがるだけでなく、寝る前などにおっぱいを触りたがることもあります。

赤ちゃん返りの症状2:パンツで過ごせるのにおむつを履きたがる

多くの子どもは、幼児期前期にトイレットトレーニングを済ませておむつを卒業し、パンツで過ごせるようになります。

ところが、パンツで過ごせていた子どもが、ある日突然おむつを履きたいとぐずり始めることがあります。

これも赤ちゃん返りの症状の可能性が高いものです。

卒乳した子供がおっぱいを飲みたがるのと同じで、乳児期の行動や習慣に逆戻りすることで、パパママから当時と同じようにお世話してもらおうとしているのです。

赤ちゃん返りの症状3:パパママにベッタリ甘える

子どもは、生まれてから年月が経つにつれて自我や自立心が強くなり、何でも自分でやりたがり、親の言うことを聞かなくなっていき、親が抱っこしたり構ったりするのを嫌がることも増えていきます。

しかし、ある日突然、パパママにベッタリ甘えるようになることがあります。

例えば、しつこく抱っこを求めてきたり、パパママのそばから離れようとしなくなったり、何かと構ってほしがったりします。

赤ちゃん返りの症状4:わがままが増える

わがままが増えるのも赤ちゃん返りの特徴です。

それまでよりも親の言うことを聞かなくなり、自分の意見や要求をしつこく押し通そうとし、思い通りにならないと癇癪を起こしたり泣きわめいたりします。

ただし、幼児期前期にこうした症状が見られた場合はイヤイヤ期の到来が原因であることが多いものです。

そのため、わがままが増えるという症状だけでは赤ちゃん返りだとは言えず、その他の症状を慎重に確認することになります。

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赤ちゃん返りの原因

赤ちゃん返りの原因は、パパママの「愛情の確認」と「甘えたい気持ち」、「パパママから離れることへの不安」です。

幼児期の子どもは、何でも自分でやりたがり、パパママの干渉やサポートを嫌がります。

しかし、まだまだ心は未熟で、うまくいかないとすぐに不安や心配、焦り、怒りといった感情に飲み込まれてしまいます。

そして、ネガティブな気持ちやそれに伴うストレスが強くなると、心のよりどころであるパパママの愛情を確認しようとするものです。

また、幼児期の子どもは、保育園や幼稚園に通い、一日の大半を家庭以外の場所で家族以外の大人や同年代の子供と過ごすようになります。

それまで家庭を中心とする狭い世界で暮らし、家族など限られた人との付き合いしかなかった子どもにとっては未開の地へ足を踏み入れるようなもので、当然、強い不安とストレスを感じます。

辛くなってもパパママはそばにおらず、時に「パパママが自分のことを大切に思ってくれている。」という信頼も揺らぎます。

その結果、家庭でパパママから愛情を一身に注いでもらえていた乳児期に戻り、パパママの愛情を確認して不安やストレスを解消するために、赤ちゃん返りをします。

簡単に言うと、成長の過程で直面する壁や環境の変化に不安やストレスを感じた時に、乳児期の自分を演じてパパママの愛情を得ようとするのが赤ちゃん返りです。

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赤ちゃん返りの対応

「赤ちゃん返り=成長の遅れ、成長を阻害するもの」と認識しているパパママは少なくありません。

そして、赤ちゃん返りした子どもを「いつまで甘えているの!」、「もうお兄ちゃんなんだからもっとしっかりして!」と頭ごなしに叱りつけるパパママもまたたくさんいます。

しかし、赤ちゃん返りは、子どもが環境の変化や目の前の困難を乗り越えて成長するための準備であり、子どもが成長する上で必要な過程です。

子どもは、赤ちゃん返りによって乳児期と同じようにパパママからの愛情や関心を得ることで、環境の変化などによって低下した自尊心や自己肯定感を回復させているのです。

赤ちゃん返りした子どもを頭ごなしに叱りつけると、子どもは「パパママに怒られてばかりのだめな人間なんだ。」と思ってさらに自尊心や自己肯定感を低下させ、強いストレスを抱えてしまいます。

その結果、情緒が不安定になったり、粗暴傾向が強くなったりすることがあります。

赤ちゃん返りした子どもに対しては、できるだけ子どもの希望や要求に沿った対応をしてあげましょう。

もちろん、子どもの要求を何でも受け入れるというわけではなく、ダメなことはダメだと教えなければいけませんし、できないことはできないと伝えなければいけません。

大切なのは、子どもの話をよく聞き、子どもと一緒に話をして、可能な限り子どもの希望や要求が実現できるよう親子で一緒に頑張る姿勢を持つことです。

繰り返しですが、子どもは、パパママの愛情を得ることで不安やストレスを乗り越えるために赤ちゃん返りをしています。

そのため、パパママが「あなたのことを愛しているし、いつも見守っているよ。」という姿勢を示すことが何より大切なのです。

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まとめ

幼児期の子どもが赤ちゃん返りを始めると、強いストレスを感じるパパママが多いものです。

特に、下の子が生まれたての頃に上の子が赤ちゃん返りを始めると、抱えきれないくらいのストレスを感じ、つい赤ちゃん返りした子どもを叱りつけてしまうこともあるでしょう。

しかし、赤ちゃん返りした子どもは、何でも自分でやろうとする気持ちが持てなくなるほど、つまり赤ちゃん返りせざるを得ないほど、不安やストレスを感じているのです。

赤ちゃん返りした子どもにイライラする気持ちは理解できますが、まずは一度、子どもの立場に立って冷静に状況を確認し、対応することを心がけましょう。