読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育、知育玩具、関わり方やそれらに関する知識を紹介しています。

コーチングとは?ティーチングとの違いは?スキルと特徴は?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コーチングを知っていますか?

コーチングは、個人の自発性や能力を引き出す人材開発法として注目を集めており、日本全国で無数のコーチング講座や研修が行われています。

一方で、ブームに乗っかっただけの怪しいコーチングも横行しているため、コーチングを受ける側がコーチングを理解した上で適切に選択しなくてはなりません。

この記事では、コーチングの概要、特徴、基本的なスキル(手法)、ティーチングとの違いについて紹介します。

コーチングとは

コーチングとは、コミュニケーションを用いて対象者が持っている力を引き出し、継続的に成長して目標を達成していける状態を作る人材開発法の一つです。

コーチングでは、聴くこと(傾聴)・訊ねること(質問)・話し合うこと(対話)を通して対象者の目標・能力・自発性などを引き出し、自ら新しい一歩を踏み出したり、成長を続けたりして目標に到達できるよう働きかけます。

英語では「coaching(coach+ing)」と表記します。

「coach」は、元々は「馬車の人を乗せる部分」を意味する単語でしたが、「人を望んだ場所まで送り届ける」という意味が派生し、「指導」、「指導する」という意味で使われるようになりました。

コーチングの特徴

コーチングは、定まった型や理論が確立されているわけではなく、実践する人や企業が心理学やカウンセリングの理論を応用して独自にプログラムを作っています。

しかし、いずれのコーチングにおいても共通した特徴があります。

コーチングの特徴は、以下のとおりです。

  • 双方向の働きかけであること
  • 個別対応であること
  • 現状を踏まえて対応すること

双方向の働きかけであること

コーチングは、常にコーチングをする側と受ける側の双方向のコミュニケーションを用いて行われます。

実践する人や企業、コーチングを受ける人が違っても、聴くこと、訊ねること、話し合うことを繰り返すという流れは変わりません。

個別対応であること

コーチングは、基本的なプログラムが設定されていることはあっても、受ける人の目標に応じて内容を修正しながら実践されます。

現状を踏まえて実践すること

コーチングは、初期段階で、目標とそこにたどり着くための戦略を設定しますが、実践する多かれ少なかれ誤差が生じてきます。

そのため、こまめに現状を確認し、戦略を微調整しながら継続します。

コーチングの基本的なスキル

コーチングの特徴において、コーチングには定まった型がないと書きましたが、よく使われる手法がいくつかあるので紹介しておきます。

  • 動機づけ
  • 傾聴
  • コミュニケーション
  • 承認

コーチングのスキル1:動機づけ

コーチングは、受ける人が自発性が求められるので、受ける人の動機づけが十分でなければ効果が上がりません。

そのため、コーチングの初期段階として、十分な動機づけ(モチベーションの向上・維持)を行うことになります。

コーチングのスキル2:傾聴

傾聴とは、相手の話をありのままに受け入れて聴くことです。

単に黙って話を聞くのではなく、相手の話を理解し、否定せずにじっくり聴くことです。

コーチングを実施する側は、受ける人と対話によるコミュニケーションを繰り返し、受ける人が自ら目標やそこへ到達するための戦略を見つけて実践できるよう導いていくことになります。

そのため、傾聴によって、受ける人の性格、能力、興味関心、目標などをありのままに把握し、それを踏まえてコーチングを行うことがとても重要になるのです。

コーチングのスキル3:コミュニケーション

ここでいうコミュニケーションとは、言葉によるコミュニケーションと言葉によらないコミュニケーションの両方を含んでいます。

いずれも、動機づけや傾聴、承認などでも用いられています。

言葉によるコミュニケーション

コーチングでよく使われる言葉によるコミュニケーションの手法には、以下のようなものがあります。

  • オウム返し:相手が言ったことをそのまま繰り返す
  • 言い換えのオウム返し:相手の話の内容を言葉を変えて口に出す
  • 肯定的に返す:否定的な内容を肯定的に言い換えて伝える
  • 適度な自己開示:相手の話を聴くだけでなく、自分からも軽く自己開示する
  • 相手の人間性を認める:相手の人間性を肯定する(重要な局面において)
  • 質問:5W1Hを意識した質問
言葉によらないコミュニケーション=ノンバーバルコミュニケーション

コーチングで特に重視されるのが、ノンバーバルコミュニケーションです。

例えば、以下のようなものがあります。

  • 表情:無表情ではなく、話の内容に応じて笑顔やほほえみなど肯定的な表情を使い分ける
  • うなづき:相手の話に合わせてこまめにうなづく
  • 目線:相手の目を見て話す
  • 身振り手振り:話をする時は適度に身振り手振りによって動きをつける
  • 姿勢:両足を床につけ、腕を組まず、正面を向く

「目は口程に物を言う」ということわざがありますが、人は相手のちょっとしたしぐさや動きを敏感に捉え、そこから色々な想像を膨らませるものです。

肯定的な表情やうなづきなどを適切に使用することで、相手に「自分の話を聴いてもらえている。」、「理解してくれている。」と思わせる効果があります。

ただし、過剰に使用すると逆効果になることがあるので注意が必要です。

コーチングのスキル4:承認

コーチングを受ける相手が自ら目標やそこにたどり着くための戦略を考え、実践することに対して承認することも大切なことです。

たとえ、無謀な目標設定や非効率な戦略を立てたとしても、頭ごなしに否定せず、対話を重ねる中で現実的なものを自ら見つけていけるように導きます。

コーチングとティーチングとの違い

コーチングと比較されたり混同されたりするのがティーチングです。

ティーチングとは、目標達成のために必要な知識・技術・ノウハウなどを教えることです。

英語では「teaching(teach+ing)」と表記します。

「teach」は「教える」という意味があり、知識などを持った人(先生など)が、知識などを持っていない人(生徒など)に対して教えることです。

ティーチングとコーチングの違い1:上下関係か横の関係か

先生や教師など上の立場にある人が、生徒や部下など下の立場にある人に知識やノウハウを教えます。

つまり、程度の差はあっても上下関係が存在します。

一方のコーチングは、コーチングをする側と受ける側という立場の違いはあるものの、両者が対等な立場でコミュニケーションを繰り返します。

上下関係はなく、「横の関係」を維持することで成り立っているのです。

ティーチングとコーチングの違い2:「教える」か「引き出す」か

ティーチングは、知識やノウハウなどを一方的に教えるので、教えられる側が受け身になりがちです。

また、教えられる側の人が教える側の人以上に成長することも想定されていません。

一方で、コーチングは、ティーチングによる基礎固めがなされた状態で、双方向のコミュニケーションを通して対象者の目標や自発性を引き出し、対象者が自ら目標達成に向かえるようにします。

ティーチングとコーチングの違い2:誰が目標設定するか

ティーチングが「教える側が目標設定をする」のに対して、コーチングは「対象者(コーチングを受ける側)が目標設定をする」という違いもあります。

例えば、学校教育では、教える側(教師、学校、教育委員会など)が学習目標を立て、生徒がそこに到達できるように授業のカリキュラムを組みます。

一方のコーチングは、コーチングを受ける側が目標設定し、コーチングする側と対話しながら到達を目指します。

コーチングが良くてティーチングは悪いのか?

コーチングに関する書籍やネット情報を見ていると、コーチングのメリットとティーチングのデメリットが強調されていることが多いものです。

しかし、あくまでコーチングを宣伝するためのアピールです。

コーチングは、ティーチングによる基礎的な知識や能力を身につけていないと効果がありませんし、万能でもありません。

学校教育や家庭でのしつけでは、ティーチングとコーチングをバランスよく使い分けることが大切です。

まとめ

コーチングは、人材開発法として企業の人材育成やOJTで活用されることが多いものですが、子どもが持っている能力や自発性を引き出すことにも効果を発揮します。

しかし、コーチングブームに乗っかっただけの怪しいコーチングを行っているところも少なからずあるので、事前の情報収集が大切です。

また、コーチングの宣伝では、ティーチングのデメリットが強調されていますが、コーチングを行うには、ティーチングによって基本的な知識や技術を獲得している必要があります。

くれぐれも、ティーチングを軽んじないようにしてください。