知育ノート

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認知バイアスとは?意味と種類、身近な例は?

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認知バイアスという言葉を聞いたことがありますか?

私たちは、周りの世界を客観的に見ているように思いがちですが、育った環境、知識、経験、 状況など様々な影響を受けて偏った見方をしているものです。

こうした認知の歪みを認知バイアスといいます。

この記事では、認知バイアスの意味と概要、種類、身近な例について紹介します。

認知バイアスとは

認知バイアスとは、無意識に起こる認知の偏り(歪み)のことです。

これだけでは認知バイアスを理解することは難しいので、認知とバイアスについてそれぞれ見てみましょう。

認知とは

心理学における認知とは、知覚した外界の刺激を、経験や学習によって得た概念と関連付けて受取り、判断・解釈などをすることです。

人が外界の刺激をキャッチ(知覚)してから認識するまでの過程を大まかに示すと、以下のとおりです。

  1. 外界の刺激を五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)でキャッチ
  2. キャッチした情報が脳に送られ、刺激の判断・解釈、情報の取捨選択(不要な情報を捨て、注目すべき情報に焦点を当てる)
  3. 刺激を認識する

つまり、人は、五感でキャッチした刺激をそのまま認識しているわけではなく、無意識のうちに、刺激のキャッチと認識の間で「認知」という過程をこなしているわけです。

目の前に猫が現れた場合を例にすると、以下のとおりとなります。

  1. 猫の姿を視覚でキャッチする
  2. 視覚情報が脳に送られ、対象の特徴から過去の経験や記憶・知識を検索し、対象が猫であると判断する(認知)
  3. 猫がいることを認識する

通常、私たちは、知覚(猫の姿を視覚的にキャッチ)→認識(猫がいる)の部分しか気づいていません。

これは、知覚した情報が無意識に処理されるためです。

つまり、知覚→認知→認識という流れのうち、認知の部分を無意識で行っているため、知覚→認識しか自覚がないのです。

バイアスとは

バイアスとは、偏りや歪みのことです。

偏見、偏り、決めつけなどと訳されることもあります。

つまり認知バイアスとは

認知とバイアスの説明を総合してまとめると、認知バイアスとは、外界の刺激を知覚し、経験や学習によって得た概念と関連付けて受取った後、判断・解釈などをする過程における偏りのことです。

認知バイアスは、誰にでも日常生活のあらゆる場面で無意識に起こっており、コントロールすることは困難なものです。

認知バイアスが起こる原因

認知バイアスが起こる原因には諸説ありますが、ある対象の判断や評価を迅速に導き出すためだという考え方が有名です。

私たちは、常に無数の情報(刺激)に囲まれて生活しており、そのすべてを精査・判断・評価することはできません。

そのため、認知バイアスによって「精度はいまいち」でも、「判断・評価までの時間を短縮している」と考えられているのです。

一方で、ある対象を判断・評価するための情報が不足している場合に、予測・推測することをフォローするために認知バイアスが起こるという考え方もあります。

認知バイアスの種類・分類

認知バイアスに関する研究は、社会心理学の世界を中心に数多く行われており、たくさんの認知バイアスの存在が発表されています。

ここでは、有名な認知バイアスについて紹介します。

  • 自己奉仕バイアス
  • 根本的な帰属の誤り
  • 確証バイアス
  • 後知恵バイアス
  • 正常性バイアス
  • ピグマリオン効果
  • ハロー効果
  • アンカリング
  • ダニング=クルーガー効果

認知バイアスの種類1:自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、成功を制御できる内的または個人要因に帰属させ、失敗を制御できない外的または状況要因に帰属させる傾向のことです。

例えば、テストで良い点数を取った場合は「テスト勉強をしっかりしたからだ。」と思い、別のテストで悪い点数を取った場合は「テストが難しかったから仕方ない。」と思うことです。

つまり、自分の都合の良いように判断・評価するのです。

認知バイアスの種類2:根本的な帰属の誤り

根本的な帰属の誤りとは、他人の行動を判断・評価する場合は内的要因(性格、人柄などを過大評価し、外的要因(その場の状況など)を過小に評価する傾向のことです。

例えば、通勤電車内で他人がぶつかって来た場合、「電車の揺れでよろけた。」、「他人に押された。」などの可能性もありますが、「わざとぶつかってきた。」などと考えがちです。

周囲の状況よりも行動を起こした本人が目立つため、そちらに注意が集中してしまうと考えられています。

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認知バイアスの種類3:確証バイアス

確証バイアスとは、自分の信念、思い込み、先入観をなど裏付ける情報ばかりを偏って収集し、それらを補強する傾向のことです。

例えば、「B型の人はマイペースで一緒にいると疲れる」、「Aさんと出かけると必ず雨が降るから雨女に違いない。」などと自分の思い込みに基づいて判断・評価するのが確証バイアスです。

認知バイアスの種類4:後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、ある物事が起こった後で、その物事は起こる前から予測できていたと考える傾向のことです。

例えば、他人が何かに失敗した時に「やっぱり、だから失敗すると言ったのに。」と思うなど、物事が起こる前からその物事を判断できたと考えるのが後知恵バイアスです。

認知バイアスの種類5:正常性バイアス

正常性バイアスとは、非常実態(テロ、地震、津波、家事、犯罪など)など何らかの被害を被ることが予想される状況下において、自分に都合の悪い情報を無視・過小評価する傾向のことです。

例えば、「近くで人が刺された」という情報に接しても、「本当かどうか疑わしい。」、「本当だとしても、今いる場所とは離れているから大丈夫。」などと考えることです。

認知バイアスの種類6:ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、他人から期待を寄せて関わってもらうことで、学業成績、スポーツの成績、仕事の作業効率などが向上する現象です。

期待を寄せる側は「無意識」で、特別扱いしていることを自覚していないことが多いものです。

ピグマリオン効果とは逆の効果として、ゴーレム効果があります。

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認知バイアスの種類7:ハロー効果

ハロー効果とは、ある対象が持つひときわ目立った特徴に目が向き、その他の特徴が歪められる(目立った特徴を中心に判断・評価される)現象です。

優れた特徴が目立つ場合は良い方向に偏った評価を、劣った特徴が目立つ場合は悪い方向に偏った評価をする傾向があります。

認知バイアスの種類8:アンカリング

アンカリングとは、先に提示された数値(情報)に引きずられて、後の数値の判断が歪められる傾向のことです。

例えば、「この試験の合格率は何%か。」という質問をする場合に、「70%より高いか。」と付け加えるか、「10%より高いか。」と付け加えるかによって、答えの傾向が変化することです。

認知バイアスの種類9:ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果とは、能力の低い人ほど自分を過大評価する傾向のことです。

能力の低い人は、自分の能力を正しく認識することができない(未知の)ため自分を高く評価する傾向があると考えられています。

まとめ

認知バイアスは、日常生活の中で無意識のうちに常に生じているものであり、意識してコントロールすることは不可能です。

しかし、認知バイアスにどのような種類があるかを把握しておくことで、自分の言動を振り返るきっかけにはなるでしょう。

認知バイアスは、この記事で紹介した以外にもたくさんの種類があるので、興味がある人はチェックしてみてください。