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知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育、知育玩具、関わり方やそれらに関する知識を紹介しています。

ハヴィガーストの発達課題に見る赤ちゃん、子供の成長と発達

発達段階 発達段階-ハヴィガースト

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人の発達については多くの学者が研究結果を発表していますが、その内容は様々です。

アメリカの心理学者ロバート・J・ハヴィガーストは、人が健全な発達を遂げるためには、発達のそれぞれの段階において果たす必要のある課題があると考え、各段階の発達段階を設定しました。

ハヴィガーストの考え方は、心理学や教育学の分野で大きな影響を与えており、その知見には、知育を学習・実践する上でも参考になるものがたくさんあります。

この記事では、ハヴィガーストの発達課題について紹介します。

ハヴィガーストの発達課題

ハヴィガーストは、発達の各段階における課題(発達課題)について、「人生の各時期に生じる課題で、達成すれば幸福になり、次の段階の課題も達成しやすくなるが、失敗すると不幸になり、社会から認められず、次の発達の課題達成が困難になるもの。」と説明しています。

ハヴィガーストの発達課題の分類

ハヴィガーストの発達課題における課題は、次の3つに分類されます。

  • 身体的な成熟から生じるもの:一人歩き、体力向上、性的成熟など
  • 社会・文化・時代の要請や圧力から生じるもの:学力向上(読み書き計算の習得など)、社会のルールの学習、ジェンダーの獲得、経済的な自立など
  • 個人の価値観や欲求から生じるもの:進路・職業・伴侶選択、人生観・価値観の獲得など

通常、3つの分類は互いに関係しあっていると考えられています。

ハヴィガーストの提唱した発達段階

ハヴィガーストが提唱した発達段階は、次の6つです。

  • 乳幼児期
  • 児童期
  • 青年期
  • 壮年期
  • 中年期
  • 老年期

この6つの描く発達段階について、それぞれ獲得すべき発達課題を設定しています。

ハヴィガーストの発達課題:乳幼児

  • 「歩く(歩行)」、「食べる(食事)」、「話す(会話)」、「排泄コントロール」の学習
  • 性の相違と性の慎みの学習
  • 生理的安定の獲得
  • 社会や物事に関する単純な概念の形成
  • パパママ、きょうだい、他人と自分を情緒的に結び付けることの学習
  • 基本的な善悪の区別の学習

ハヴィガーストの発達課題:児童期

  • 読み書き計算といった基礎学力の習得
  • 遊びに必要な身体技能の習得
  • 日常生活に必要な道徳や道徳性の習得
  • 社会生活や社会生活への健全な態度の獲得
  • 規則正しい生活態度の確立
  • パパママや他人と自分を区別して人格の独立を達成すること
  • 同年齢集団のともだちと仲良くすることの学習

ハヴィガーストの発達課題:青年期

  • 自分の身体に誇りを持つもしくは寛容になり、社会的に承認される男性もしくは女性の役割を受け入れること
  • 同世代の他人を大人の男性もしくは女性として認識し、年齢相応の関係を築くこと
  • 親や他人に対する依存から抜け出して情緒的に独立すること
  • 経済的に自立できる自信を持つこと
  • 職業選択もしくは職業選択の準備をすること
  • 社会の一員として必要な知的能力や概念を年齢相応に発達させること
  • 社会の一員として自覚を持ち、責任のある行動をとること
  • 結婚して家庭を持つことに積極的になり、準備をすること
  • 行動の規範となるような倫理観や価値観を持つこと

ハヴィガーストの発達課題:壮年期

  • 結婚相手(配偶者)の選択
  • 結婚相手との生活を学習すること
  • 子供をもうけて、親子の家庭生活を学習すること
  • 子供の養育
  • 家庭の維持・管理
  • 社会人としての自覚と責任を持つこと
  • 適切な社会集団を見つけ出すこと

ハヴィガーストの発達課題:中年期

一人の大人として、市民的、社会的な責任を果たすこと

一定の経済的生活水準を築いて維持すること

10代の子供の援助

自分や家族の余暇を充実させること

結婚相手と自分を一人の人間として結びつけること

中年期以降の生理的変化(老い)を受け入れて適応すること

老年期の親を援助する生活に適応すること

ハヴィガーストの発達課題:老年期

  • 体力の低下や健康の衰えに適応すること
  • 生活水準の低下に適応すること
  • 結婚相手との死別に適応すること
  • 同年代の老人と前向きで親密な関係を築くこと
  • 知識と経験で若い世代を援助すること
  • 死の受容と死への準備

まとめ

ハヴィガーストの発達課題について紹介しました。

発達課題を初めて提唱したのはハヴィガーストだと言われており、彼の研究結果は、その後、心理社会的発達理論を提唱するエリクソンなど有名な学者に大きな影響を与えています。

人の発達を学ぶ上での基礎知識の一つですし、育児のあり方や方向性考える上でも役立つものです。

日々の育児の中で常に意識というのは現実的ではありませんが、子供の成長発達に違和感や不安を覚えた時や、育児の方向性に悩んだ時に思い出してみると、色々な発見をもたらしてくれることがあります。