知育ノート

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新生児期の赤ちゃんの五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の発達

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新生児期の赤ちゃんは、授乳、おむつ交換、寝かしつけなど、生活のあらゆる面でお世話が必要です。

しかし実は、赤ちゃんの五感は大人が想像するよりずっとしっかり機能しており、周囲のさまざまな刺激を敏感に感じ取っています。

そのため、五感を刺激する知育は新生児の頃から実践することができます。

ただし、機能しているレベルは五感によって異なるので、まずは新生児期の五感の発達について把握し、それに応じた知育を実践することが大切です。

この記事では、新生児期の赤ちゃんの五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の発達について紹介します。

新生児期の赤ちゃんの目(視覚)

生まれたての赤ちゃんの視力は0.03前後で、視野もごく狭い状態です。

0.03というのは、視力検査の一番大きな「C」の記号が、記号から約15cmの距離まで近づいて何とか見える程度の視力です。

焦点を合わせる力も未熟なため、目から30~40cm前後の位置に合わせるのがやっとで、それより近すぎても遠すぎても判別できません。

赤ちゃんは、ベッドに寝かせておくと、ボーっと遠くを眺めていることが多いものですが、視力や視野が狭く、うまく焦点を合わせることもできないからなのです。

一方で、目から30~40cm前後の位置は、パパママが赤ちゃんを抱っこした時に、赤ちゃんの目からパパママの顔付近までの距離と一致しています。

つまり、生まれたての赤ちゃんでも、よく抱っこしてくれる人の顔は見えているということです。

新生児期の赤ちゃんは、赤、青、黄などの色を区別することはできませんが、白と黒のコントラスト(濃淡)は区別できています。

例えば、赤ちゃんの焦点が合う位置に顔を近づけると、白と黒のコントラストがはっきりした目をじっと見つめてきます。

追視(動いている物を目で追うこと)能力も、生まれたての頃から備わっていますが、視力の低さと視野の狭さの影響で、うまく活用できません。

新生児期の赤ちゃんの耳(聴覚)

赤ちゃんの聴覚は、ママのお腹の中にいる頃から発達しています。

在胎20週頃にママの心音や血液の流れる音が、在胎30週頃には外の声や物音が聞こえるようになり、生まれた時にはほぼ完成しています。

ママの声とそれ以外の人の声をしっかり聞き分けていますし、英語の「L」と「R」など、大人が聞き分けにくい言葉を聞き分ける優れた能力があることも分かっています。

また、赤ちゃんにも好きな音と嫌いな音があります。

例えば、モーツァルトをはじめとするクラシックのような落ち着いた音楽、レジ袋をグシャグシャする音やテレビの見受信チャンネルのザーザー音を好む赤ちゃんは多いと言われています。

一方で、突然の激しい物音、黒板のひっかき音、甲高い声や低く唸るような声、パパママの怒鳴り声などは不快感や不安を抱きやすく、身体をこわばらせたり泣き出したりすることが多いものです。

モーツァルト効果は否定されている

モーツァルト効果とは、モーツァルトをはじめとするクラシック音楽を聴くと頭が良くなるという効果です。

以前は、モーツァルト効果を期待して赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせるパパママがたくさんおり、高いモーツァルト効果が得られる曲が紹介されたこともありました。

しかし、モーツァルト効果は、ドイツ教育省によって2007年に否定されており、その他の地域でも、クラシック音楽を聴くだけで頭が良くなるという考え方は否定されています。

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新生児期の赤ちゃんの鼻(嗅覚)

赤ちゃんの嗅覚は、胎内にいる頃(妊娠30週頃)から発達しており、羊水に溶け出したママの食事のにおいをかぎわけていると考えられています。

新生児期の嗅覚は大人よりも優れており、生後6日~10日で、ママの母乳のにおいと他の人の母乳のにおいをかぎ分けることができるようになり、においでママと他の人を区別します。

また、母乳以外でも、身近にいる人や物、食べ物などのにおいもかぎ分けることができると言われています。

なお、無痛分娩で生まれた赤ちゃんは、麻酔の影響で嗅覚がにぶることがあると指摘されています。

赤ちゃんの嗅覚が大人以上に発達しているのは、外からの危険を敏感に察知・回避するためで、ある時期から大人と同程度の嗅覚に落ち着いていきます。

新生児期の赤ちゃんの舌(味覚)

赤ちゃんは胎内にいる頃(妊娠28週頃)から甘味と苦みが分かるようになり、出生前後には酸味も区別できるようになります。

旨味と酸味については、生まれてから少しずつ区別できるようになると言われています。

苦味と酸味については、大人の約2倍の感度で区別できているという研究結果があります。

ただし、赤ちゃんの苦味と酸味に対する感度の鋭さは、「苦いもの=有害なもの(毒)」という本能的な判断によるものなので、生後4ヶ月頃には弱まっていき、離乳食が始まる頃には大人と同程度の感度になっています。

また、赤ちゃんは、母乳やミルクの味にもとても敏感で、少しでも味が変わるとすぐ気づきます。

ママの体調によって母乳の味が変わったり、母乳からミルクに切り替えたり、ミルクのメーカーを変えたりすると、とたんに飲まなくなることがあるのは、味覚の敏感さのためです。

当然、ママ以外の母乳を飲ませても気づきます。

新生児期の赤ちゃんの皮膚感覚(触覚)

五感の中で一番早く発達するのが触覚です。

赤ちゃんは、在胎10週頃から、指をしゃぶったり、身体やへその緒を触ったりしていますし、在胎25週頃には、羊水の温かさや痛みを感じるようになります。

生まれたての頃には、熱い、冷たい、痛いなど基本的な感覚がすでにあり、周囲の温度などを敏感に感じ取っています。

ママの肌に触れることで安心感を抱き、幸せホルモン(オキシトシン)が脳内で分泌されることも分かっています。

このように、新生児期の赤ちゃんは、大人と同じ程度の皮膚感覚(触覚)が備わっているので、肌に触れたり、色々な物に触れさせたりする知育を始めることができます。

一方で、刺激に対して自分の意思で反応することはできず、特定の刺激に対しては原始反射を起きます。

例えば、赤ちゃんの手の平に指で触れるとギュッと握り(手掌把握反射)、おっぱいが唇に触れると吸い付いて母乳を飲みます(哺乳反射)。

また、気温の変化を感じても周囲に知らせることもできないので、パパママが常に赤ちゃんの様子を見守って対応してあげる必要があります。

コチョコチョ遊びができるようになる時期

赤ちゃんの脇腹やおなかをコチョコチョするのは、昔から定番の遊びの一つです。

しかし、生まれたての赤ちゃんは「こそばい」という感覚が分からず、「こそばい」と「笑う」も結びついていないので、コチョコチョしてみても無反応か、不機嫌そうな表情を浮かべるだけです。

赤ちゃんが「こそばい」と感じるようになるのは、個人差はあるものの概ね生後6ヶ月頃です。

まとめ

新生児期の赤ちゃんの五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の発達について紹介しました。

生まれたての赤ちゃんは、刺激に反応するだけの運動機能が発達しておらず、言語も学習していないので、感じたことをうまく表現できません。

しかし、周囲の刺激を敏感に感じ取って情報として脳に蓄積しており、それらがその後の赤ちゃんの成長に大きく役立つことになります。

そのため、生まれたての頃から良い刺激をたくさん与えてあげ、赤ちゃんのより良い成長発達を促してあげることが大切になります。