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知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育、知育玩具、関わり方やそれらに関する知識を紹介しています。

ことばの教室とは?幼稚園(幼児)と小学校(児童)で内容が違う?発達障害?

習い事 習い事-言葉の教室

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「うちの子、他の子に比べて言葉をあまり話さない。」、「4歳を過ぎたのに、言葉で気持ちをうまく表現できない。」、「もう5歳なのに赤ちゃん言葉が治らない。」、「小学生なのに、ことばの間違いやおかしな発音が多い。」など、子供の言葉に関する悩みを抱えていませんか。

言葉の発達は、身体の発達異常に個人差が大きい上に、何らかの原因で発達が遅れてしまうことがあります。

ことばの発達に遅れがある場合に、改善させる方法の一つがことばの教室です。

発達障害や言語障害が社会に浸透するにつれて、国が主導して全国的にことばの教室が開催されるようになっており、言葉の発達の遅れを抱える子供の多くが通うようになっています。

この記事では、ことばの教室の概要、検討を要する症状、指導や訓練の内容、幼児向けのことばの教室について紹介します。

ことばの教室(言葉の教室)とは

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ことばの教室とは、子供のことばに関する課題や問題に応じて、指導や訓練を行う教室です。

「ことばの教室」は、文部科学省の特別支援教育プログラムの一環として行われる言語障害特別支援学級の通称です。

しかし、NPOや民間企業が主催する言葉に関する教室やクリニックでも、「ことばの教室」「きこえとことばの教室」といった名称が増えてきたため、混同されやすくなっています。

この記事では、「ことばの教室」を言語障害特別支援学級の通称として使用しています。

ことばの教室を検討する場合

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ことばの教室を検討するのは、次のような症状が継続的に見られる場合です。

  • 同年代の子供に比べて、話せる言葉の数(語彙)が少ない
  • 同年代の子供と会話がかみ合わない
  • 国語の成績が極端に悪い
  • 言葉の使い方の間違いが多く、会話に支障が出ている
  • 誤った発音や、聞き取りにくい発音が多く、会話に支障が出ている
  • どもりがあり、会話に支障が出ている
  • 頻繁に言葉に詰まり、滑らかに話せない
  • 発音できない音がある(カ行、サ行、タ行など)
  • 学校のクラスに馴染めていない
  • 人見知りが激しく、特定の親しい人としか話せない

こうした症状が見られる場合は、担任教諭からことばの教室を勧められることがあります。

「学校のクラスに馴染めていないことや人見知りは、言葉の発達とは関係ない。」と思うかもしれませんが、言葉の発達は、コミュニケーション能力に直結しており、対人関係にも大きな影響を及ぼすので、ことばの教室を検討する要因となります。

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ことばの教室の担当者、指導形態、時間、費用

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ことばの教室の担当者、指導形態、時間、費用について見ていきましょう。

ことばの教室の担当者

ことばの教室は、言葉の指導や訓練に必要な技能を習得した小学校教諭が中心となり、子供に応じた訓練や指導を行います。

一般的には、言語聴覚士の有資格者、ことばの教室に関する各種講習受講者、言語障害や発達に関する学位取得者がことばの教室を担当することが多くなっています。

また、発達障害を抱える子供の場合は、スクールカウンセラー、担任教諭、看護教諭と連携しながら指導や訓練を行うこともあります。

ことばの教室の指導形態

基本的には、教師と生徒の1対1で行う通級指導教室スタイルです。

通級指導教室とは、通常学級に在籍する軽度の障害や遅れのある子供に、特別な指導を行う教室です。

子供は、教科学習は通常の学級で行い、それとは別に通級指導教室でことばの指導や訓練を受けることになります。

在籍する学校にことばの教室がない場合は、別の学校まで通います。

なお、担当者に対して子供の人数が多い場合は、複数の生徒と一緒に指導を受けることがあります。

また、コミュニケーションや対人関係に問題がある子供には、あえて複数の生徒を集めてグループで行うプログラムを実施することもあります。

ことばの教室の時間

教室によって異なりますが、小学校や中学校の授業と同じ時間(40~50分)に設定しているところが多いものです。

ことばの教室の費用

無料です。

ただし、発達や発音の検査を受ける場合は、実費がかかる場合があります。

ことばの教室の指導、訓練内容

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ことばの教室では、まずは子供のことばの発達の遅れをアセスメントし、パパママや子供と相談しながら指導や訓練の内容や方法を決めて実践します。

アセスメント(見立て)とパパママへの説明(初回)

ことばの教室の初回は、まず、担当者がパパママと面接し、子供のこれまでの生活歴やパパママが心配している症状を聞き取ります。

その後、子供と遊びながら、言葉の数、発音、言葉の理解の程度、コミュニケーションの方法などを確認し、必要に応じて発達や発音の検査を実施して、言葉の発達のレベルをアセスメント(見立て)します。

アセスメントが終わると、担当者からパパママに結果を報告し、ことばの教室で指導・訓練できることや、家庭でできる取り組みについて説明があります。

もし、ことばの教室で対応できない場合は、専門機関を紹介されることもあります。

指導、訓練(第2回~)

アセスメントと結果報告、ことばの教室で行う指導や訓練の説明が終わると、実際に指導や訓練が始まります。

指導や訓練は、子供が自発的に取り組むことが前提なので、アイスブレーキング(子供の気持ちをほぐし、担当者との良い関係性を築くための遊び)から始めます。

その後、集中して課題に取り組む時間とリラックスする時間を交互に設け、子供に集中力を維持させながら訓練を行います。

指導や訓練の進捗状況を見ながら、再検査によりアセスメントを修正することもあります。

主な指導内容は、次のとおりです。

  • 聞き分け訓練:正しい発音と問題のある発音を何度も聴いて覚える
  • 発音訓練:正しい構音のやり方で発音を繰り返して身につける
  • 舌の使い方の訓練:舌の体操などで舌の正しい使い方を覚える
  • 音読と会話の練習:音読や会話でたくさん言葉を口に出して言う経験を積む
  • コミュニケーションの練習:同年代の子供と言葉を使って会話する経験を積む
  • ソーシャルスキルトレーニング:言葉の課題が問題となる具体的な場面を想定し、適切な対応をするための訓練を繰り返す

言葉の発達の課題は子供一人ひとり異なるので、事前のアセスメントを適切に行ったうえで必要な指導を選択することになります。

家庭における課題

ことばの教室では、指導や訓練を定着させるために、ほぼ毎回、家庭でできる簡単な課題が出されます。

例えば、訓練したことを家庭でも繰り返したり、訓練を思い出して親子の会話の中で活用したりする課題です。

家庭における課題に、パパママがどれだけ積極的に協力できるかどうかも、言葉の発達の遅れを取り戻すのに大切な要因になります。

幼児(3歳、4歳、5歳、6歳)向けのことばの教室

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幼児向けのことばの教室は、発音の誤りや言葉の遅れ、話し方のクセなどがある未就学児(小学校入学前の子供)の指導や訓練を行います。

言語に関する課題には、就学前から指導や訓練を行った方がより高い効果が得られることが分かってきたため、ことばの教室の範囲を幼児まで拡大しようというのが、幼児向けのことばの教室の出発点です。

教室といっても、授業形式で行うことは少なく、子供の年齢や言葉の発達状況に応じて、子供と一緒に遊びながら会話する中で言葉を引き出したり、発音の指導を行ったりします。

幼児(3歳、4歳、5歳、6歳)向けのことばの教室を検討するケース

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幼児向けことばの教室を検討するケースは、次のような症状が継続的に見られる場合です。

  • 3歳を過ぎても言葉が出ない、2語文、3語文が出てこない
  • 同年代の子供に比べて、話せる言葉の数(語彙)が少ない
  • 言葉は話すけれど、パパママが言ったことを理解していないか、パパママに理解できない言葉を話し、会話が成立しない
  • 言葉の使い方を間違って覚えたままになっている
  • 会話が成立しないくらい聞き取りにくい発音をする
  • 会話に支障が出るくらいどもりがある
  • 流ちょうに(スラスラと)言葉を話せない
  • 矯正しても赤ちゃん言葉を話し続ける(ご飯をマンマ、猫をニャンニャンなどという)
  • 発音できない音がある(カ行、サ行、タ行など)
  • 保育園や幼稚園に馴染めない
  • 一人で遊ぶ時は言葉を話しているのに、人前では話せない
  • 人見知りが激しく、パパママなど親しい人以外と話せない

こうした症状が見られる場合は、保育園や幼稚園、乳幼児健診でことばの教室を勧められることがあります。

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幼児(3歳、4歳、5歳、6歳)向けことばの教室の担当者、指導形態、時間、費用

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幼児向けのことばの教室の、担当者、指導形態、時間、費用について見ていきます。

幼児向けのことばの教室の担当者

幼児向けのこどばの教室は、言葉の指導や訓練に必要な技能を習得した保育士が中心となって訓練や指導を行います。

また、一部の教室では、言葉や聴覚に課題のある人のリハビリテーションを行う専門職(言語聴覚士)が在籍している教室もあり、より専門的な訓練や指導を受けることができます。

幼児向けのことばの教室の指導形態

1対1の個別指導が原則です。

体操やダンスを交えた言葉の訓練をグループで行うプログラムを持っている教室もありますが、多くても5人くらいの少人数で行います。

また、家庭における言葉の発達に効果的な関わり方や、親子のコミュニケーションの方法、子供の発達に関するアドバイスなど、パパママの相談にも応じてもらえますし、教室側からパパママのサポートを行うこともあります。

幼児向けのことばの教室の時間

幼児向けのこどばの教室は、週1回、決まった曜日の決まった時間に通うことになります。

子供が活発に活動できる時間帯の方が指導効果が上がりやすいため、午前もしくは午後に保育園や幼稚園を休んで通うことが多くなっています。

時間は1回あたり30分~40分です。

ただし、子供が集中して物事に取り組めるのは「年齢×5分」程度なので、年齢が低いほど遊びや休憩時間を長くとり、子供が教室を負担に感じないよう配慮しています。

幼児向けのことばの教室の費用

無料です。

ただし、発達や発音の検査などを行う場合は、実費がかかることがあります。

幼児向けのことばの教室の指導、訓練内容

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通常のことばの教室と基本的には同じです。

ただし、幼児期の子供は、児童期の子供よりも注意関心がそれやすく、集中力が持続する時間が短いので、子供の興味関心を引く遊びや会話をより重視しています。

ことばの教室の限界(構音障害や発達障害に対応可能か)

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ことばの教室は、あくまで言葉の発達の遅れが軽度で、訓練や経験で遅れを取り戻すことができる段階の子供を対象としています。

そのため、発声障害や構音障害など声を出す器官に異常がある場合や、発達障害など資質的な影響が大きい場合には、ことばの教室だけで課題を解決するのは難しいものです。

発声障害、構音障害、発達障害などが極めて軽度であれば、ことばの教室で対応できることもありますが、多くの場合は、医療機関や専門の治療期間を受診する必要があります。

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まとめ

子供の言葉の遅れが気になる場合は、まずは保育士(幼稚園教諭)や教師に相談し、保育園や学校での様子を確認した上で、ことばの教室に通わせるかどうか検討しましょう。

家の近くにことばの教室が見当たらない場合は、保育士や教師に尋ねれば、開催場所などの情報を教えてもらえます。

 言葉の発達の遅れは、自然に解消することは少なく、むしろ、放置することでコミュニケーションや人間関係の問題が大きくなり、社会生活に大きな影を落としてしまいます。

「まさか、うちの子に限って問題はないだろう。」と問題から目をそらしたり、ことばの教室に通わせることで周囲から白い目で見られると心配になったりするパパママも少なからずいます。

しかし、子供の将来のことを真剣に考えるのであれば、積極的にことばの教室を検討してみてください。