知育ノート

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子どもが指の皮をむしる原因と対応は?皮膚むしり症が原因?

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お子さんが、指の皮をむく(めくる)ことはありませんか?

大人にも見られる指の皮をむく行為ですが、もしかしたら皮膚むしり症という病気かもしれません。

さかむけが気になって触ったりむしったりする程度であればともかく、常に指の皮をむいているようなら、ストレスや病気が原因になっている可能性があります。

この記事では、子どもが指の皮をむしる原因と対応、皮膚むしり症について紹介します。

子どもが指の皮をむしる原因

子どもが指の皮をむく・めくる主な原因は、以下のとおりです。

  • さかむけや角質が気持ち悪い
  • 癖になっている
  • ストレス対処
  • 皮膚むしり症

子どもが指の皮をむしる原因1:さかむけや角質が気持ち悪い

 手の爪の根元の皮膚がむけた状態(さかむけ、ささくれ)、硬くなった角質、皮膚の微妙な凹凸などがあると、つい触ったりめくったりしてしまうものです。

特に、子どもはそうした違和感にとても敏感で、違和感が取り除こうとして、さかむけなどをむしることがあります。

子どもが指の皮をむしる原因2:癖になっている

 さかむけなどをむしり取る行動は、継続することで癖になることがあります。

子どもは、さかむけなどをむしる過程や、取れた時の気持ちよさにはまり、何度も繰り返すようになります。

むしり過ぎて血が出る、痛みを感じるなどすると、しばらくはむしるのを控えますが、気がつくとまたむしり始めます。

子どもが指の皮をむしる原因3:ストレス対処

ストレス、不安、欲求不満、イライラなど不快な感情を取り除いたり和らげたりする目的で指の皮をむしることもあります。

爪を噛む、にきびを潰すなどと似た行動です。

子どもが指の皮をむしる原因4:皮膚むしり症

皮膚むしり症は、皮膚をむしるなどの症状が見られる病気です。

あまり知られていない新しい病気なので、別の項で詳しく紹介します。

子どもが指の皮をむしる時の対応

子どもが指の皮をむしるようになったら、以下の方法を試してみてください。

  • 指を保湿する
  • 指を保護する
  • 別の行動に置き換える
  • ストレスの原因を取り除く

指を保湿する

まず、さかむけや角質が硬くなるのを予防する方法を試してみましょう。

クリームやシアバターなどを子供の指先に塗って保湿すれば、さかむけができにくくなり、角質も柔らかいままになります。

指を保護する

すでにできたさかむけなどをむしる場合は、絆創膏などで指を保護します。

さかむけを爪切りで切った上でモイストヒーリング用の絆創膏を使うと、指先が保湿されてさかむけなどの予防にもなります。

別の行動に置き換える

指の皮をむしる行動が癖になっている場合、「指の皮をむしりたくなったら、別の行動をする」よう働きかけます。

例えば、テレビを見る、音楽を聴く、手を握ったり開いたりするなど、別のことをしてむしることから意識を逸らす習慣をつけていきます。

ストレスの原因を取り除く

ストレスが原因で指の皮をむしっている場合は、ストレスの原因を突き止めて取り除く必要があります。

放置すると自傷行為などに発展することもあるため、慎重な対応が求められます。

パパママだけで難しい場合は、学校の先生に相談したり、必要に応じて病院を受診したりしながら対応してあげましょう。

皮膚むしり症(スキンピッキング)とは

皮膚むしり症とは、精神的な原因により、皮膚をむく、めくる、剥がす、ひっかくなどして傷つけてしまう病気です。

ささむけや角質だけでなく、健康な皮膚もむしり取らずにはいられない衝動に駆られ、それを実行してしまいます。

英語では「excoriation disorder」と表記し、日本では皮膚むしり病やセルフピッキングと呼ばれています。

皮膚むしり症の歴史

実は、「皮膚むしり症」という病名が付けられたのは数年前の話です。

それまでは、皮膚むしり症の症状で皮膚科を受診すると人工皮膚炎、精神科や心療内科を受診すると身体表現性障害、特定不能の衝動制御の障害と診断されていました。

これらの診断は、ICD-10(WHOの国政疾病分類第10版)の「人工皮膚炎」、DSM-Ⅳ(アメリカ精神医学会の精神障害の診断と分類の手引き第4版)では「身体表現性障害」や「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」に基づくもので、どうにも分類できない病気とされていたわけです。

しかし、DSM-5において「強迫症及び関連症群(強迫性障害)」カテゴリーに分類されて「excoriation disorder」という名前が付き、日本でも皮膚むしり症と呼ばれるようになりました。

強迫症及び関連症群には、皮膚むしり症以外に抜毛症やためこみ症などが分類されています。

皮膚むしり症の原因

皮膚むしり症の原因は、興味関心を引くような刺激がなく、周りに誰もおらず、何もすることがない状況に置かれることによるストレスだと考えられています。

ストレスが一切ない状況に置かれることでストレスを感じ、皮膚むしり症を発症するのです。

地震、津波、家事などの災害に遭った、事件や事故に巻き込まれた、転居やそれに伴う転園・転校などストレスや環境の変化が原因だと思われがちですが、むしろ、強いストレス状況下では起こりにくいものです。

皮膚むしり症を発症しやすい時期

皮膚むしり症を発症しやすいのは思春期です。

ニキビなど思春期に見られる皮膚疾患と同じ時期に発症しやすいものです。

また、多くの場合、皮膚をむしるだけでなく、毛を抜く、戸締り確認を繰り返す、手が汚れていると感じて手を洗い続けるなど、他の強迫症や不安症も同時に発症します。

皮膚むしり症を発症しやすい人

男子よりも女子が発症しやすい病気です。

遺伝による発症も、確率は高くはありませんが見られます。

皮膚むしり症の症状

皮膚むしり症の症状は、皮膚をむしる、ひっかくなどの行為を衝動的に繰り返すことです。

顔、手、指などの皮膚をむしるのが一般的ですが、一ヶ所ではなく複数の部位の皮膚をむしることが多くなっています。

爪、針、ピンセット、ハサミなどを使って、角質、ふきでもの、健康な皮膚のわずかな凹凸などをむしり取ったり、歯で皮膚を噛み切ったり、皮膚を強くこすって傷つけたりすることもあります。

皮膚むしり症を発症している

時に、そうした病変やむしり行為に伴う出血などを見て、むしる行為を減らしたり止めたりすることを本人が何度も試みる反復行動も多く見られます。止めたいのに止められない、つまり、衝動を制御できないのです」

皮膚むしり症の治療

皮膚むしり病は、症状そのものは以前から認識されていましたが、特定の病気として分類されたのはごく最近なので、精神科医などを含めて詳しく知っている人はごくわずかです。

また、患者本人も、「癖の一つ」程度に捉えていることが多く、病院を受診して治療しようという感覚を持ちにくいものです。

治療が必要になるのは、患者本人が「止めたいけれど止められず困っている。」、日常生活や仕事で支障が出ている場合です。

治療においては、まず日常生活の様子や具体的な症状を確認し、皮膚むしりを他の行動に置き換える行動療法(ハビット・リバーサル法)による治療を行います。

例えば、皮膚をむしりたくなったら、スマホを操作する、ガムを噛むなど他の行動を意識的に行うようにして、意識と行動を置き換える習慣とつけることで、皮膚むしりを抑えます。

ただし、幼い子どもの場合は、治療によって一度は症状が治まっても再発しやすく、大人になっても症状が残ることがあります。

まとめ

「子どもが指の皮をむしる」という行動は、子育て中のパパママなら一度は見たことがあるでしょう。

さかむけなどが気持ち悪くてむしることがほとんどですが、中にはストレスや病気によるものもあるため、子どもの様子を慎重に観察して見極めることが大切です。