知育ノート

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怒ると叱るの違いとは?子供の自己肯定感を損ねずしつける叱り方とは?

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「怒る」と「叱る」の違いを知っていますか。

「怒る」も「叱る」も、子供の不適切な行動を改めさせるためのしつけという点では共通しているので、「同じようなものだろう。」と思っているパパママは少なくありません。

また、日常生活において、「怒る」と「叱る」を意識して使い分けることはあまりないでしょう。

しかし、心理学や教育学などでは、「怒る」と「叱る」を異なるしつけ方として明確に区別しています。

ざっくり言うと、適切なしつけ方を「叱る」、不適切なしつけ方を「怒る」と区別されており、どちらの方法を用いるかによって、子供に与える影響やしつけ効果はまるで違います。

この記事では、「怒る」と「叱る」の違いと、怒ることが子供に与える影響、叱る時のポイントについて紹介します。

怒ると叱るの違い

怒ると叱るでは、不適切な行動をした子供に対応する時に、「子供にマイナスの感情を向けるかどうか」、また、「行動を改善させるために子供を批判するか、適切な行動を教えるか」が異なります。
  • 怒る:マイナスの感情を子供に向け、不適切な行動を批判して改善を促す
  • 叱る:マイナスの感情を子供に向けず、適切な行動を教えて改善を促す

子供が言うことを聞かなかったり、問題のある行動をしたりを繰り返すと、普段はどんなに温和なパパママでも、子供に対してイライラすることはあるものです。

こうしたマイナスの感情に任せて頭ごなしにしつけるのが「怒る」、感情をグッと抑えて落ち着いて子供に接するのが「叱る」ということです。

「怒る」ことが子供に与える影響

怒ることは、子供の行動を感情的に否定することに他なりません。

子供は、年齢が低ければ低いほど、パパママに絶対的な信頼を寄せているものなので、そのパパママから怒られると、大きな不安とストレスを抱えてしまいます。

パパママに怒られた子供が受ける主な影響は、次のとおりです。

  • パパママに対する不安や恐怖を抱く
  • 他人を信頼できなくなる
  • 自己肯定感が育まれない
  • 情緒が安定せず、怒りっぽくなる
  • 「怒る」ことを問題解決方法として身につける
  • 怒られた内容を理解できず、同じ行動を繰り返す

パパママに怒られた子供は、不安や恐怖で頭が真っ白になってしまい、どうして怒られたのかは理解できないままになって、同じ失敗を繰り返す傾向があります。

また、怒られてばかりだと自己肯定感(自分を大切にする気持ち)や、他人を信頼する感覚、安定した情緒が十分に育まれず、対人関係や社会生活に支障をきたすようになります。

「怒る」ことを問題解決方法として学習してしまい、暴力的な行動を繰り返してしまうこともあります。

特に、幼い子供は、パパママの行動を見てマネする傾向があるため、パパママの不適切な関わりが、そのまま子供の対人関係トラブルに直結しがちです。

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「叱る」時のポイント

次に、「叱る」とはどういうしつけなのか、ポイントを紹介します。
  • 子供が不適切な行動をしたらすぐ叱る(時間が経ってから怒らない)
  • 不適切な行動を叱る(子供の人格を否定する言葉を使わない)
  • 親の気持ちを伝える(マイナス感情ではなく、不安や心配を伝える)

子供は、年齢が低ければ低いほど、自分の行動と周囲の刺激・反応を結び付けられる時間が短いものです。

時間が経ってから指導しても、子供は何を怒られているのか分からず、不安や不満を感じるだけになってしまいます。

また、子供は、日常生活の中で失敗を繰り返し、パパママをはじめとする大人のしつけを受けながら、社会のルールや良いこと悪いことを学習していくものです。

「生まれつき性根が悪い」子供はまずいないので、子供自身を否定する言葉は控え、不適切な行動だけを注意することが大切です。

加えて、パパママが無表情で淡々と叱りつけると、子供はかえって不安を感じてしまいます。

子供に対するマイナス感情は控えつつ、不安や心配などパパママ自身の気持ちを言葉や態度で率直に伝えてあげることも、叱る時の大切なポイントです。

「怒る」ことは100%間違いか

子育ての中では、子供に厳しく接する必要がある場面もあります。

例えば、子供が危険なことをした時や、他人に迷惑をかけた時は、同じ行動を絶対に繰り返させないために、厳しい対応も必要になるでしょう。

ただし、我を失って感情をぶちまけたり、叩いたりして怒ることは、パパママの気分発散にはなりますが、問題解決にはつながりませんし、子供にも良い影響は与えません。

あくまでも、湧き上がるマイナスの感情をしっかり抑えつつ、厳しく「怒る態度」を示すことを心がけましょう。

なお、「学校や職場では理不尽な怒られ方をするものだから、小さいうちから怒ることに慣れさせておいた方が良い。」という意見も少なからずあります。

教育や心理の専門家が主張することはさすがにありませんが、有名人や識者の中にはメディアなどで発言する人が残っています。

家庭で怒られ慣れていない子供は「怒られ耐性」がついておらず、ちょっと怒られただけでしょげてしまうというわけです。

しかし、家庭で怒られた子供が、他人から怒られて凹まないわけではなく、むしろ、家庭の中でも外でも怒られることで、よりひどい傷つきを抱えてしまいます。

大切なのは、怒られることに慣れさせることではなく、適切な叱り方で必要なしつけをして、それでも外で怒られてきた時は、子供の傷つきに寄り添いながら言葉で諭していくことです。

「怒った後にゴメン」は間違いか

感情的に子供を怒った後で我に返り、子供に対する申し訳なさを感じて「ゴメン」と謝るパパママは少なくないでしょう。

この「怒った後にゴメン」については賛否両論があります。

肯定的な立場の人は、「感情的に怒ってしまっても、謝ることで子供の傷つきを癒すことができる。」と主張し、否定的な立場の人は、「怒られた後に謝られても、子供はかえって混乱してしまうだけ。」だと主張しています。

どちらが正しいという結論を出すのは難しい問題ですが、子供を感情的に怒ってしまった時は、放置するのではなく、謝るなり一緒に遊ぶなり何らかの方法で子供の心をケアしてあげることは大切でしょう。

まとめ

「怒る」と「叱る」の区別は学問の世界におけるもので、日常生活にはまだまだ浸透しているとは言えません。

しかし、子供の不適切な行動に対するパパママの適切な対応(叱る)と不適切な対応(怒る)と読み替えて、日々の中で意識しておくことは大切です。

なお、怒ることが子供に与える影響については、この記事以前にも、「怒る(叱る)ことが赤ちゃんや子どもに与える影響は?上手な怒り方(叱り方)は?」という記事を書いたことがあります。

本記事のように怒ると叱るを区別せず、より一般的な内容になっているので、興味のある人は、本記事と合わせて読んでみてください。

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