知育ノート

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少年院とは?少年院の生活と入院年齢、期間は?鑑別所との違いは?

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少年院とはどのような施設なのか知っていますか?

少年犯罪が社会の耳目を集めるようになってから一定期間が経過し、家庭裁判所が犯罪を犯した少年(子ども)を少年院へ送致する決定をしたというニュースをテレビなどでよく見かけるようになりました。

しかし、少年院がどのような施設で、中でどのようなことが行われているか、どれくらい入っているのかといったことはあまり知られていません。

また、少年院と鑑別所や児童自立支援施設を混同している人も少なくありません。

この記事では、少年院の概要、入所経路、入所年齢、入所期間、院内の生活、鑑別所や児童自立支援施設との違いについて紹介します。

少年院とは

少年院とは、家庭裁判所が少年院送致決定をした非行少年(子ども)を収容する施設です。

少年院は、社会とは切り離された環境において、収容した少年の健全な育成を目的として、少年一人ひとりの特性に応じた矯正教育や、社会復帰の支援などを行います。

少年院の管轄と根拠法令

  • 管轄:法務省矯正局
  • 根拠法令:少年院法

少年院は、少年院法を根拠法令とする、法務省矯正局所管の施設です。

非行少年とは

少年院に収容されるのは非行少年です。

非行少年とは、犯罪をした少年(犯罪少年)、犯罪をした14歳未満の少年(触法少年)、犯罪をするおそれのある少年の3つをまとめた単語です。

  • 犯罪少年:刑罰法令に触れる行為を実際にした、14歳以上20歳未満の少年
  • 触法少年:刑罰法令に触れる行為を実際にした、14歳未満の少年
  • ぐ犯少年:将来罪を犯したり、刑罰法令に触れる行為をしたりするおそれのある、20歳未満の少年

少年院の種類と入院年齢

現行の少年院法上、少年院は4種類に分類されています。

  • 第一種少年院(旧初等少年院と旧中等少年院):心身に障害のない、おおむね12歳~23歳未満の者を収容する
  • 第二種少年院(旧特別少年院):心身に障害はないが犯罪傾向の進んだ、おおむね16歳から23歳未満の者を収容する
  • 第三種少年院(旧医療少年院):心身に著しい障害のある、おおむね12歳~26歳未満の者を収容する
  • 第四種少年院:刑の執行を少年院で受ける者を収容する

(※カッコ内の旧○○とは、旧少年院法上の少年院の分類です。)

少年の年齢や心身の状況などによって、収容される少年院が異なります。

第一種、第二種、第三種の少年院はそれぞれ別の場所に設置されており、また、第一種と第二種の少年院は男女別となっています。

また、各少年院ごとに矯正教育で重視する内容や教育機関が定められており、特色ある教育が行うことができるようになっています。

少年院の入所経路

非行少年が少年院へ収容されるのは、家庭裁判所が審判という少年の処分を決める手続きにおいて、少年について少年院送致決定をした場合のみです。

非行少年だからといって、警察や児童相談所などが家庭裁判所の審判なしに少年を少年院へ収容させることはできません。

少年の保護者が入所を希望しても、受け入れられることはありません。

少年院の入院期間

少年院の入院期間は、何ヶ月や何年というようにはっきり決められていません。

一般的には、おおむね6ヶ月~1年間が多くなっていますが、それ以下もしくはそれ以上の期間入院していることもあります。

また、通常、少年院を退院した後は、一定期間、保護観察所の保護観察を受けることになります。

少年院での生活

少年院では、少年を更生させ、社会復帰後に健全な生活を送れるよう矯正教育や社会復帰支援などを行っています。

犯罪については、どうして罪を犯したのか、罪を犯して得たものと失ったものは何か、被害者や社会にどのような影響を与えてどのように償うのかなど、犯罪について徹底的に考えさせ、犯罪に対する健全な認識を育むとともに、同じ過ちを繰り返さない決意を固めさせます。

また、社会復帰の支援も充実しています。

一般的には、以下のような教育指導が行われています。

  • 生活指導:善良な社会人として自立した生活を営むための知識・生活態度の習得
  • 職業指導:勤労意欲の喚起,職業上有用な知識・技能の習得
  • 教科指導:基礎学力の向上,義務教育,高校卒業程度認定試験受験指導
  • 体育指導:基礎体力の向上
  • 特別活動指導:社会貢献活動,野外活動,音楽の実施

引用:法務省:少年院

全ての少年に一律に同じ教育指導が行われているわけではなく、一人ひとりの特性や家庭・周辺環境などを踏まえて、オーダーメイドの関わりがなされています。

少年院と鑑別所、児童自立支援施設の違い

鑑別所とは、少年鑑別所法を根拠法令とする、少年を収容する施設です。

正式名称は少年鑑別所(しょうねんかんべつしょ)ですが、「鑑別所」や「かんべ」と略されることが多くなっています。

鑑別所の主な仕事は、以下のとおりです。

  • 鑑別対象者の鑑別
  • 観護措置等によって収容された者に必要な観護の処遇をすること
  • 非行や犯罪の防止に関する援助を行うこと

鑑別とは、心理学をはじめとする専門知識や技術を駆使して、非行の原因となる少年の資質や環境上の問題を明らかにし、少年を更生させるための処遇に役立つ指針を示すことです。

観護措置とは、家庭裁判所が審判を行うために少年の身柄を保全するとともに、少年の心身の鑑別を行う目的で、少年を鑑別所へ収容する手続です。

期間は2週間ですが、通常は心身鑑別に時間が必要になるため、1回更新して約4週間少年を収容しておくことが多くなっています。

少年院と鑑別所との違いは、以下の2つです。

  • 収容理由
  • 収容期間

少年院と鑑別所の違い1:収容理由

少年院は、家庭裁判所が、少年の更生には少年院へ送ることが相当と判断した場合に、処分として少年院送致決定をした場合に少年を収容する施設です。

一方の鑑別所は、家庭裁判所が、審判のために必要だと判断した場合に、観護処遇や心身鑑別を目的として少年を収容する施設です。

少年院と鑑別所の違い2:収容期間

少年院の収容期間は、通常は約6ヶ月~1年で、少年の問題性によっては1年を超えることがあります。

一方の鑑別所は、基本は2週間で、最大でも8週間です。

少年院と児童自立支援施設の違い

児童自立支援施設とは、①犯罪などの不良行為をした児童(子ども)、もしくは、②犯罪などの不良行為をするおそれのある児童(子ども)、③家庭環境等の事情により生活指導等を要する児童(子ども)が入所または通所させて、自立を支援する施設です。

家庭裁判所の決定で入所することもありますが、多くの場合、都道府県知事(児童相談所長)の入所措置の決定で入所します。

少年院と児童自立支援施設の違い1:入所経路

少年院は、家庭裁判所が少年を少年院に送る決定をした場合にのみ、少年を収容することができます。

一方の児童自立支援施設は、家庭裁判所の決定の他、児童福祉機関による措置でも子どもを入所させることができます。

少年院と児童自立支援施設の違い2:開放施設か収容施設か

少年院は、矯正教育を行うための収容施設で、施設内外の出入りや、施設内での行動は制限されています。

一方の児童自立支援施設は開放施設で、基本的には施設内で自由に過ごすことができ、家庭への一時帰宅も認められています。

まとめ

少年院は、家庭裁判所から少年院送致決定を受けた少年を収容し、矯正教育や社会復帰支援などを行うことで更生させることを目的とした施設です。

社会から切り離された環境で教育を行っており、中身が見えにくく様々な憶測を生みやすい施設ですが、実際は、再犯防止のための教育指導だけでなく、教科指導や職業指導など、少年が社会復帰した後のことまで考慮して、総合的な関わりが行われています。