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知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育、知育玩具、関わり方やそれらに関する知識を紹介しています。

赤ちゃん・子どもの手の動き(手による物の操作)の発達

成長・発達 成長・発達-手の動き

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子どもは、乳児期の赤ちゃんの頃から、物を掴んだり、口に入れたり、引っ張ったりして遊びます。

しかし、生まれた頃から物を操作する力を持っているわけではなく、生まれてから様々な経験をする中で少しずつ学習していくものです。

では、子どもはいつ頃、どのような操作を身につけていくのでしょうか?

この記事では、赤ちゃん・子供の手の動き(手による物の操作)の発達について紹介します。

手による物の操作の種類

手による物の操作とは、手を動かして物の動き、向き、位置などを調節することです。

赤ちゃんや子どもができる物の操作は、次のとおりです。

  • 物の移動:硬貨を手の平から指に移動させるなど
  • 物の回転:ペットボトルの蓋を開けるなど
  • 物の移行:クレヨンを握った状態から、お絵かきしやすい持ち方に持ち替えるなど

それでは、赤ちゃん・子供ができるようになる物の操作について、月齢ごとに見ていきましょう。

生後0ヶ月(新生児)の赤ちゃんができる物の操作

生後0ヶ月の赤ちゃんは、自力で手足を動かすことすらままなりません。

手をギュッと握りしめているのがスタンダードな状態で、握ったり開いたりすることは困難です。

原始反射の一つ「手の把握反射(手掌把握反射)」の働きで、手の平に触れた物を握りますが、握った物を操作することはできません。

手の把握反射とは、①指などで赤ちゃんの手の平を刺激すると、②ギュッと握る原始反射です。

引用:把握反射とは?いつまで?消失しない、赤ちゃんが手を握る力が弱い原因は?|乳児期の子育て

生後1ヶ月、2ヶ月の赤ちゃんができる物の操作

生後1ヶ月~2ヶ月の赤ちゃんにガラガラなどを握らせると、手をひねって動かしたり、腕を動かしてガラガラと音を立てたりします。

また、生後2ヶ月頃になると、握らされた物を口に入れるようになります。

生後3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月の赤ちゃんができる物の操作

 生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、あおむけの状態で両手を上に伸ばし、おもちゃを両手で掴んで操作するようになります。

生後4ヶ月頃には、片手で持ったおもちゃを、もう片方の手に持ち変えることも覚えます。

ただし、①片方の手で持ったおもちゃをもう片方の手で掴む、②もともと持っていた手を放すという2段階の動作があり、スムースに持ち替えるのは難しいものです。

生後6ヶ月~生後11ヶ月の赤ちゃんができる物の操作

生後6ヶ月頃の赤ちゃんは、オモチャの持ち替えがスムースにできるようになっていきます。

生後7ヶ月以降は、掴んだ物を意識的に置いたり落としたりできるようになり、月齢を経るにつれて、掴んだ物をより小さいところに入れられるようになっていきます。

両手に一つずつ積み木やビー玉など小さいおもちゃを持っていられるようになるのもこの時期です。

生後6ヶ月以降は、左右の手に持ったおもちゃを打ち合わせて音を鳴らしたり、紙をビリビリ破いたりするなど、左右の手を非対称に動かして物を操作することが増えていきます。

また、右手でコップを持ち上げて、コップに隠されていた積み木を左手で取り出すなど、両手を別々に使うこともできます。

生後1歳~1歳5ヶ月の子どもができる物の操作

引き出しや戸を開け閉めしたり、おもちゃを引き出しに「ナイナイ」したりできるようになります。

クレヨンを渡すとグッと握りしめ、全力で左右に動かして殴り書きをします。

また、物を積む能力が向上し、立法体の積み木なら3つ4つは積むことができるようになります。

なお、生後1歳頃になると、口に物を入れて形、大きさ、材質などを確認する行動はあまり見られなくなります。

生後1歳6ヶ月~生後2歳5ヶ月の子どもができる物の操作

ビー玉、おはじき、オセロや将棋の駒などを指でつまんで手の平に移動させたり、反対に手の平から指に移動させたりできるようになります。

テーブルの上に置かれたクレヨンを自分で掴んで握れるようになります。

積み木を6つ7つくらい積む、大きめの蓋を回して開ける、ノブを回しながらドアを押し開ける、ビーズをヒモに通すといった動きも獲得していきます。

物を投げる動きも覚えますが、手投げ(肘の動きだけで投げる)か、腕を全力で振ってあさっての方向に投げるかが多くなっています。

また、紙を破る要領で、スナック菓子のパッケージを開けられるようになります。

生後2歳6ヶ月~3歳の子どもができる物の操作

子どもがハサミを使うことができるようになるのは、生後2歳6ヶ月頃からです。

まず持ち方を覚えて、紙を一回切り、もう一回切るということを繰り返しながら、ハサミの使い方を学習していきます。

積み木は、立法体なら7つ8つ積めるようになり、直方体、三角柱、複雑な形の積み木なども組み合わせて積み上げられるようになります。

腕の振り下ろしと物のリリースのタイミングが合うようになり、狙ったところに物を投げられるようになっていきます。

また、投げられた物を両腕とお腹ではさむようにしてキャッチすることも覚えます。

お絵かきでは、丸を描けるようになり、丸の中に目、鼻、口を描き加えたりする子供が出てきます。

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生後3歳~3歳5ヶ月の子どもができる物の操作

ハサミの扱いが上手になり、片手でハサミを持ち、もう片方の手で紙を持って切るという動きを覚えます。

切りながら紙の位置を調節するのは困難ですが、チョキチョキと連続でハサミを動かして切ることができます。

ボタンをかけることを覚えますが、まだかけ違いを治すことは難しいものです。

物を投げる動きでは、腕の振りとリリースのタイミングに合わせて身体を重心移動ができるようになり、飛距離が伸びます。

一方で、投げられた物を掴む動きでは、腕と手で掴めるようになっていきます。

お絵かきでは、生後3歳頃に手足を線で描くようになり、生後4歳頃には全身を描く子どもが出てきます。

ただし、描く部位や精度は個人差がとても大きいため、生後4歳になったら必ず全身を描くとは言い切れません。

生後5歳~6歳の子どもができる物の操作

生後5歳~6歳頃には、日常生活における手を使った基本的な動作はほぼ覚えています。

お箸(トレーニング用ではなく、子供用のお箸)を使ってご飯を食べられるようになるのもこの時期で、小学校入学後に給食を食べる準備が整っていきます。

ボタンの掛け違えを直す、うんちをした後に自分でお尻を拭く、牛乳やジュースのパックを自分で開けるなど、日常生活動作も身についていきます。

また、紙を丸や四角に切ったり、紐を堅結び(丸結び)したりするようになります。

まとめ

赤ちゃん・子どもの手の動き(手による物の操作)の発達について紹介しました。

手の動きは、赤ちゃんの頃から目覚ましい発達を遂げていきますが、寝返り、ハイハイ、一人歩きなどに比べるとインパクトが弱いものです。

そのため、毎日慌ただしくお世話をしていると意外と気づかず、「気がついたら殴り書きができるようになっていた。」、「急に物を投げるようになった。」というように、ある日突然、驚かされることも珍しくありません。

しかし、赤ちゃんや子どもの成長・発達に応じた知育を実践したい場合は、手の動きの発達の概要を把握した上で知育を選ぶことが重要になります。

また、手の動きの発達は、病気や障害を見抜くための指標になることもあるので、気になることがあれば、早めに小児科の医師に相談する習慣をつけておくことも大切です。