知育ノート

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ステップファミリーの子どもの気持ちは?うまくいかない時の対応は?

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日本においては、結婚した夫婦の3組に1組が離婚しています。

また、男女の一方または両方が再婚という夫婦の割合は婚姻全体の約25%(4組に1組)に上っています。

こうした状況で増えているのがステップファミリーです。

最近は、ドラマや映画、ニュースなどで取り上げられる機会が増えるなど、家族の一形態として受け入れられつつあるステップファミリーですが、様々な問題や課題を抱えている家族が少なくありません。

特に、自分の意思とは無関係にステップファミリーとなった子どもの悩みは多く、深刻です。

この記事では、ステップファミリーの子どもの気持ちと、子どもへの対応について紹介します。

ステップファミリーとは

ステップファミリーとは、血のつながりのない親と子で構成される家族です。

夫婦の一方または両方の子連れ再婚などによって形成される家族形態の一つです。

日本においては、英語の「step family」をそのまま「ステップファミリー」とカタカナ書きで表記することが多いですが、「再婚による家族」と訳されることもあります。

1970年代に連れ子再婚が急増したアメリカ合衆国で使用され始め、日本にも輸入されてきた言葉で、ヨーロッパではパッチワーク(patchwork=つぎはぎ)家族などとも呼ばれます。

ステップファミリーの主な構成は、以下の3つです。

  • 子どものいる女性(シングルマザー)、その子ども、子どものいない男性
  • 子どものいる男女、男女の子ども
  • 子どものいない女性、子どものいる男性(シングルファザー)、その子ども

日本においては、子どものいる女性(シングルマザー)とその子どもが、子どものいない男性と家族になるパターンが一番多くなっています。

ステップファミリーの定義は、「血のつながらない親と子で構成される家族」であり、夫婦が法的に婚姻しているかどうかは関係ありません。

ステップファミリーの子どもの特徴

ステップファミリーの子どもは、親の離婚や事実婚の解消などによって両親の一方から引き離され、もう一方に引き取られた上、血のつながりのない大人と一緒に生活することを余儀なくされます。

子どもはまず、親の離婚などにより、両親の一方と離別するという喪失体験をします。

子どもにとっての親の一方と離別するという体験は、大人が想像する以上に子どもの心に深刻なダメージを与えるもので、子どもを引き取った親などが適切にケアしたとしても、回復までに年単位の時間を要するものです。

ステップファミリーの場合、こうした喪失体験のダメージの残っている状態で、さらに血のつながりのない大人(継親)と一緒に生活するという変化が加わります。

その結果、子どもは、両親が復縁するかもしれないという期待が打ち砕かれて落ち込む上、家族の関係性の変化に戸惑い、うまく適応できず、家庭内で居場所を見出せなくなることがあります。

また、継親と関係を築くことが、離別した親への裏切りになると思い込み、一人で悩み続ける子どもも少なくありません。

「親を心配させたくない」という気持ちから表面的には元気に振る舞う子どもが多いものですが、心の中はズタボロに傷ついています。

ステップファミリーの子どもの気持ち

ステップファミリーの子どもの気持ちは、子ども・実親・継親の年齢、性別、性格、気質、子どもと実親・継親との関係性、家族構成、離別した親との交流の有無などの要因によって一人ひとり異なります。

ここでは、ステップファミリーの子どもの多くが感じている一般的な内容について、紹介します。

両親の離婚への罪悪感

親の一方と離別した喪失感

継親への複雑な感情

実親への複雑な感情

離別した親への後ろめたさ

子どもの気持ち1:両親の離婚への罪悪感

子どもは、両親の離婚などについて「自分が悪い子だから。」、「自分のせいだ。」などと自分が原因のように考えてしまうことがあります。

年齢が低いほどその傾向が強く、親が勝手に離婚して勝手に再婚して新しい生活を始めたにも関わらず、子どもがいつまでも両親の離婚について悩み、罪悪感を抱き続けることがあるのです。

子どもの気持ち2:親の一方と離別した喪失感

子どもにとって、親の一方と離別することは、自分の身体の一部を切り取られるのと同じくらい辛く悲しいことです。

思春期以降の子どもであれば、ある程度は状況を冷静に受け止め、時間をかけて気持ちを整理していくことができますが、年齢の低いうちは「心にぽっかり穴が開いたような感覚」が続き、周囲のケアなしにはいつまでも立ち直れないことが多いものです。

子どもの気持ち3:継親への複雑な感情

子どもにとっての継親は、両親が離婚する前後で表れた得体のしれない人です。

ステップファミリーになる前にいくら交流をして良い関係性を築いていたとしても、いざ家族になると、子どもは継親に対して複雑な感情を抱きます。

親の離婚から再婚までの期間が短い場合、「継親のせいで両親が離婚した。」と考えて継親に敵意を向ける子どももいます。

普段は仲良くしていても、継親と実親が2人で仲良くしていたり、継親が実子にばかり優しく接したりするのを見ると、怒りや悲しさ、居場所のなさなどを感じてしまいます。

子どもの気持ち4:実親への複雑な感情

実親にも複雑な感情を抱きます。

一緒に生活する親に対しては「なぜ継親と一緒に生活する必要があるのか。」などと思い、離別した親に対しては、「なぜ自分を放って出て行ったのか。」などと思う子どもは少なくありません。

両親が、離婚や再婚について意を尽くして子どもに説明したとしても、子どもの中には消えないわだかまりが残るものです。

子どもの気持ち5:離別した親への後ろめたさ

ステップファミリーで暮らす時間が長くなるにつれ、気持ちを切り替えて新しい家族に馴染み、継親やその連れ子と良い関係性を築こうと思えるようになる子どももいます。

しかし、そこで障害となるのが「離別した親への後ろめたさ」です。

「継親と仲良くすること=離別した実親への裏切り行為」だと考える子どもは多く、この考えが邪魔をして、継親との関係性を築けないことが多いものです。

ステップファミリーの子どもへの対応

では、複雑な思いを抱える子どもにどう関われば良いのでしょうか。

どのステップファミリーにも当てはまる万能な回答はありませんが、一般的には無理をしないことが大切だとされています。

実親は「継親と子どもの仲を取り持たなければいけない。」、継親は「パートナーの連れ子を自分の子どものように愛してやらないといけない。」などと考え、過剰な努力をする傾向があります。

しかし、いくら無理をしても親が疲弊するだけで、子どもは変わりませんし、むしろプレッシャーを感じてますます自分の殻に閉じこもってしまいます。

子どもと継親が関わる機会を増やす、子どもの気持ちをこまめに聞くなど、無理のない範囲で関わりましょう。

子どもと継親の関係性が深刻に悪くさえなければ、時間の経過とともに自然と一定の関係性はできていくものです。

また、子どもに離別した親と自由に交流させてあげること(面会交流)も、ステップファミリーの関係性を改善する効果があります。

一般的に、「新しい家庭を築いたのだから、子どもを元夫や元妻に会わせたくない。」と考える親が多いものです。

しかし、子どもとしては、面会交流によって両親から愛されていることを確認することができ、現在の家族(ステップファミリー)にも前向きに向き合う力が湧いてくるものです。

子どもが希望しない場合はともかく、基本的には面会交流を自由に認めてあげることが大切です。

まとめ

ステップファミリーの子どもは、親が思う以上に傷つき、悩みや辛さを抱えているので、寄り添い、サポートしてあげることが大切です。

ただし、無理をし過ぎると、親自身が疲れ果ててしまいますし、子どもはより一層ステップファミリーに馴染めなくなってしまうので、適切なバランスを意識しましょう。