知育ノート

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ステレオタイプの意味とは?例や対義語・反対語は?偏見との違いは?

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「B型はマイペースだ。」、「大阪のおばちゃんはおしゃべりでおせっかいだ。」、「イタリア人は女癖が悪い。」、「大学教授はまじめで本ばかり読んでいる。」など、性別、年齢、人種、外見、職業から他人を捉えることはありませんか?

こうした捉え方がステレオタイプです。

人は誰でも、ステレオタイプを持っていて、ステレオタイプの認知で周囲の人や物事を捉えているものです。

ステレオタイプは、人が社会内で生活する上で欠かせないものですが、一方で、物事をゆがめて認知するリスクも抱えています。

この記事では、ステレオタイプの意味、例、対義語・反対語と偏見との違い、メリットとデメリットについて紹介します。

ステレオタイプとは

ステレオタイプとは、所属する社会や集団内に浸透している、型にはまった(固定化された)物事の見方、思考、概念、観念のことです。

英語ではstereotypeと表記します。

stereotypeは、元々、同じ鋳型から打ち出された鉛板という意味でしたが、現在はこの記事で紹介する社会学における意味の方が有名になっています。

日本ではステレオタイプと呼ばれることが多いものですが、紋切り型、思い込み、偏見、レッテル、先入観などと訳されることもあります。

ステレオタイプの例

ステレオタイプは無数に存在しますが、代表的な例をいくつか紹介します。

  • 性別
  • 血液型
  • 人種・国籍
  • 地域
  • 仕事

ステレオタイプの例:性別

例えば、男性に対するステレオタイプを表す単語としては、たくましい、威厳がある、いざという時に頼りになる、頑固、暴力的、デリカシーがないなどが挙げられます。

また、女性に対するステレオタイプを表す単語としては、やさしい、愛嬌がある、気が利く、おしゃべり好き、嫉妬深い、わがままなどが挙げられます。

全ての男性がたくましいわけではありませんし、全ての女性がおしゃべり好きなわけではありませんが、多くの人が性別に対するこうしたステレオタイプを持っています。

ステレオタイプの例:血液型

日本人は、外国人に比べると、血液型ステレオタイプを持っている人が多いと言われています。

  • A型:気配りができる、神経質、羽目を外さない、まじめ
  • B型:マイペース、思ったことを口にする、楽観的、人見知りしない
  • O型:現実的、逆境に強い、小さいことにこだわらない、野心家
  • AB型:繊細で傷つきやすい、合理的、裏表がある、ユニーク

科学的な根拠は何もありませんが、他人の血液型を聞くとつい「B型か~マイペースなんだろうな~」などという考えが頭をよぎる人はたくさんいます。

ステレオタイプの例:人種・国籍

人種や国籍によるステレオタイプは、一昔前に比べると表面化しなくなりましたが、今でも根強く残っています。

例えば、白人から見た外国人のステレオタイプは、次のとおりです。

  • 日本人の男性:背が低くて出っ歯、メガネをかけて首からカメラをぶら下げている、ワーカホリック、オタク
  • 日本人の女性:献身的で夫を立てる、性的に奔放
  • アジア人:時間や約束にルーズでいい加減、目上の者に従順、個人の意見がない

ステレオタイプの例:地域

地域に関するステレオタイプも、日常的によく耳にするものです。

  • 都会:表面的な人間づきあいしかない、人が冷たい、時間に追われている、おしゃれ
  • 田舎:人間関係が濃い、地味、言葉のなまりが酷い、年寄りが多い

ステレオタイプの例:仕事

仕事に関するステレオタイプは、国や地域によって違いが大きいものですが、どこにでも存在しています。

  • 科学者:白衣を着ている、理屈っぽい
  • 大学教授:本ばかり読んでいる、実験ばかりしている、得体が知れない
  • 保育士:子供好き
  • スポーツ選手:スポーツ万能

ステレオタイプの対義語・反対語

stereotypeの対義語としては、counter-stereotype,やreverse stereotypeなどが挙げられます。

日本語では、型にはまらない物の見方、思考、概念、観念と表現することがありますが、しっくりくる言葉は見当たりません。

ステレオタイプと偏見の違い

偏見とは、読んで字のごとく、物事に対する偏った見方のことです。

偏った見方というと、肯定的な見方と否定的な見方の両方を含むように聞こえますが、偏見は、自分の経験や知識などに基づく否定的な感情や評価のことです。

一方で、ステレオタイプとは、所属する社会や集団内の多くの人が共有している、型にはまった物の見方などのことで、肯定的なものも否定的なものも含まれています。

また、ステレオタイプによって人や物事を捉えることで、差別や偏見を引き起こすきっかけになることがあります。

つまり、ステレオタイプは「差別を引き起こしうる固定化された物の見方」、偏見は「ステレオタイプを含む経験や知識などに基づく否定的な感情や評価」だと言えます。

ステレオタイプのメリットとデメリット

ステレオタイプは、デメリットが注目されることが多いものですが、メリットとデメリットの両方が存在します。

ステレオタイプのデメリット

人は、日常的に、ステレオタイプの認知によって他人や物事を評価したり感情を生じさせたりし、そうした偏った評価や感情に基づいて行動を起こします。

しかし、ステレオタイプの認知は、対象となる人や物を過剰に単純化し、対象が本来持っている性質や独自性を捨象してしまいがちです。

そのため、対象を誤解したまま否定的な評価や感情によって差別や偏見を生じさせることがあります。

ステレオタイプのメリット

ステレオタイプのメリットは、認知資源の節約ができることです。

人の周りには、常に膨大な情報が変化を伴いながら渦巻いていますが、人の認知資源(情報を処理する容量)は限られているので、 情報を一つひとつを取り上げて処理していると、脳がパンクしてしまいます。

そのため、無数の情報の中から必要なものだけを取り出して処理することで、認知資源を節約することが大切になります。

ステレオタイプの認知は、膨大な情報を一定の型にはめて把握することで、認知資源の節約に貢献します。

つまり、情報を効率的に処理することに役立っているのです。

例えば、車の運転中に子どもが視界に入った場合を考えてみましょう。

ほとんどの人は、「子どもは、危険かどうかを判断する力が未熟だから、思いがけない行動をするものだ。」というステレオタイプの認知をすることで、子どものそばを注意して通過する判断ができます。

もしもステレオタイプの認知が機能せず、「男の子だ、髪は短い、身長は、体型は、飛び出してこないだろうか、こちらに気づいているだろうか・・・」などと情報を網羅的に処理していたら、いつまで経っても適切な判断ができないでしょう。

ステレオタイプを変える方法

ステレオタイプは、人が社会や集団の中で生活するうちに意識せずに身につくものなので、変えるのは容易ではありません。

しかし、自分と違うカテゴリーに所属する人と触れ合ったり、その人が所属する社会に入ったりすることで、そのカテゴリーに対するステレオタイプは少なくなっていくと考えられています。

まとめ

ステレオタイプについて紹介しました。

ステレオタイプは、情報を効率的に処理するために欠かせない能力で、誰もが日常的に使っているものですが、それゆえに修正しにくく、知らないうちに差別や偏見を生み出していることもあります。

子どものいじめについても、いじめ加害者のステレオタイプの認知が原因で起こっているケースが少なくありません。

自分のステレオタイプに気づくことは難しいものなので、家族や友人が過剰にステレオタイプな物の見方をしていて、それが社会生活を送る上でネックになっているようなら、タイミングを見て指摘してあげましょう。

特に、子どものうちは、ステレオタイプを身につけやすい時期である一方で、修正しやすい時期でもあるので、積極的に関わってあげてください。