知育ノート

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子どもを叱らないで良い行動を引き出すトークンエコノミー法とは?

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イヤイヤ期以降の子どもは、「イヤなことはイヤ!」とはっきり意思表示するようになります。

子どもが意思表示できるようになるのは健全な発達を遂げている証ですが、子どもがいつもわがままな態度だと、パパママはついイライラしてしまうこともあるでしょう。

また、他人に迷惑をかけることや危険なことについては、小さいうちから「ダメ!」だと教えておくことが大切ですが、頭ごなしに叱っても、優しく注意してみても効果がなく、途方に暮れてしまうパパママも少なくありません。

子どもが言うことを聞いてくれない時に役立つのが、トークンエコノミー法です。

トークンエコノミー法を適切に活用すれば、パパママが叱りつけなくても、子どもが自発的に好ましくない行動を控え、好ましい行動を増やしていくことができます。

また、子どもの行動が変化することで、パパママのストレスも和らいでいきます。

この記事では、トークンエコノミー法の概要、実施方法、メリットとデメリットを紹介します。

トークンエコノミー法(トークンエコノミーシステム)とは

トークンエコノミー法とは、トークン(ごほうびの引換券)を活用して、子どもの好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らすテクニックです。

子どもが好ましい行動をするたびにトークンを与え、あらかじめ決めておいた数だけトークンを集めることができたら、おもちゃを買ったり、ゲームができる権利を与えたりします。

トークンエコノミー法は、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害を持つ子どもの行動改善のために実践されることが多いものですが、日常の子育て場面でも活用する家庭が増えてきています。

例えば、トイレットトレーニング、着替えの練習、おもちゃの片づけ、好き嫌いの解消など、子育ての幅広い範囲で活用されています。

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トークンエコノミー法の実施方法

トークンエコノミー法の活用の流れは、次のとおりです。

  1. 子どもに身につけさせたい行動を決める
  2. 決めた行動を達成した時のごほうびとトークンの数を決める
  3. トークン表(いくつトークンをもらったか一目でわかる表)を作る
  4. 子どもが決めた行動をしたら、すぐに褒め、トークン表に印をつけたりシールを貼ったりする
  5. 節目で達成状況を確認する
  6. トークンが最初に決めた数だけたまったら、ごほうびをあげる
  7. 1.~5.を繰り返す

1.子供に身につけさせたい行動を決める

まず、子どもと話し合いながら、身につけさせたい行動を決めましょう。

パパママが勝手に決めても子どもは聞いてくれませんし、「勝手に決められた。」と不満を抱くこともあります。

「親子で相談し、子どもが自分で決める。」ことで、子どもが「自分で決めたことだから、責任を持って実行しよう。」と思えるようになります。

子どものモチベーションを維持するために、子どもが簡単に身につけられる行動、少し難しい行動、身につけるのに時間がかかる行動を10個程度決めておきます。

そして、子どもが決めた行動を自然にできるようになったら、別の行動を加えていきましょう。

行動を決める時は、子どもが朝起きてから寝るまでのスケジュールを書きだしてみて、親と一緒にいる時間に多く見られる行動を選ぶようにすると、ちゃんとできたか確認しやすいものです。

2.決めた行動を達成した時のごほうびとトークンの数を決める

1と同じで、子どもと話し合いながら、トークンの数とごほうびを決めましょう。

最初は少ないトークン数と小さなごほうびを設定し、少しずつトークンの数を増やしていくのが、子どものやる気を維持するポイントです。

3.トークン表を作る

トークンは、口頭で伝えるだけでは、すぐに忘れてしまいますし、達成状況も分かりにくく、子どものやる気もだんだん下がってしまいます。

そのため、トークンの数やごほうびまでの道のりが一目でわかる表を作成しておきます。

トークン表は、子どもと一緒に作るか、子どもに作らせて、ごほうびの内容やごほうびまでのトークンの数を書き込ませましょう。

こうすることで、「自分で決めたことだから。」、「あともう少しでごほうびだ。」といったやる気を引き出すことができます。

4.子どもが決めた行動をしたら、すぐに褒め、トークン表に印をつけたりシールを貼ったりする

子どもは、良いことも悪いこともその場で反応しないと、すぐに忘れてしまいます。

そのため、子どもが決めた行動をしたら、その場で褒め、トークン表に印をつけましょう。

子どもは、決めた行動をするたびにトークン表が埋まっていくのを見て、自信を持ち、もっと頑張ろうという気持ちになれます。

子どもが好きなキャラクターのシールや絵を貼ったり描いたりすると、より効果的です。

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5.節目で達成状況を確認する

一日の終わりや週末などの節目に達成状況を確認し、子供が達成できたことについては、笑顔と態度で喜びを表現しながらたくさん褒めてあげましょう。

一方で、できなかったことや失敗したことは振り返らず、「明日から頑張ろうね。」と伝えてあげることが大切です。

子どもが自分で決めた行動をやろうとしない時は、行動するまで、叱ることも褒めることもせず黙って見守ります。

6.トークンが最初に取り決めた数だけたまったら、ごほうびをあげる

ポイントは、トークンが決めた数だけたまったら、すぐごほうびをあげることです。

子どもは「良い行動をすれば本当にごほうびがもらえる。」と実感し、やる気を出します。

※トークンを減らすルールを決めるかどうか

子どもが好ましい行動をするとトークンを与え、好ましくない行動をするとトークンを減らすというルール設定も可能です。

トークンを減らすルールを決める場合のポイントは、次のとおりです。

  • 子どもと話しあった上でルールを決める
  • 減ったトークンを取り戻せるルールも一緒に決めておく
  • トータルで見た時にトークンが少しずつでも増えていくようなルールにしておく

こうしたポイントを守らないと、子どもはトークンエコノミーシステムに対するモチベーションをなくしてしまい、パパママがいくら努力しても好ましくない行動が残ってしまうことになります。

トークンエコノミー法のメリットとデメリット

トークンエコノミー法は、ADHDなどの発達障害の療育において優れた効果を上げており、日常的な子育てにおいてもメリットがたくさんあります。

一方で、デメリットも指摘されています。

トークンエコノミー法のメリット

  • 専門知識や面倒な準備が必要なく、簡単に実施できる
  • 成果が一目で分かるため、子どもは達成感を感じられるし、パパママは達成状況を把握できる
  • 子どもが目標を持って行動するようになる
  • 子どもの自発性が育まれる

トークンエコノミー法のデメリット

  • 決められたことを決められたとおりするだけなので、臨機応変に行動する力が身につかない
  • ごほうび(自分の利益になること、褒められることなど)がないと行動しにくくなったり、達成感が得にくくなったりする
  • トークンの数やごほうびの設定が不適切だと効果が得られない

まとめ

トークンエコノミー法は、今週、2つの記事で紹介してきたペアレントトレーニングでも、子どもの行動を変えるテクニックの一つとして学習します。

「エサで釣っているようで、動物のしつけと同じだ。」、「物で行動を変えさせるなんてありえない。」という意見もありますが、子どもの行動改善に一定の効果が得られているテクニックなので、一度試してみてはどうでしょうか。

もちろん、他の子育てのテクニックと同じで一朝一夕で効果は出ませんし、子どもの性格や行動傾向によってはよって合わないこともあるので、まずは家族で話し合ってみてください。

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