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知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育、知育玩具、関わり方やそれらに関する知識を紹介しています。

赤ちゃんのワーキングメモリーを鍛える知育(トレーニング)

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最近、「頭の良さはワーキングメモリーが影響している」といったキャッチフレーズをよく見かけます。

ワーキングメモリーは、脳科学、知能検査、発達検査などで登場する単語なので、馴染みがない人も多いでしょう。

しかし、人が日常生活を送る上でなくてはならない大切な能力で、誰でも普段から意識せずに活用しているものです。

知育の分野でも、ワーキングメモリーを鍛える方法や知育玩具がたくさん開発されており、注目度が高まってきています。

ワーキングメモリーは、大きくなってから鍛えることもできるのですが、より脳が柔軟な乳幼児期から鍛えておく方が、よりその能力を伸ばすことができるという考えが有力で、知育でも乳幼児期をターゲットにしたものが多くなっています。

この記事では、ワーキングメモリーとは何か、ワーキングメモリーを鍛えるメリット、赤ちゃんのワーキングメモリーを鍛える知育(トレーニング)について紹介します。

ワーキングメモリーとは

ワーキングメモリー(working memory)とは、何かの作業をするために、情報を一時的に覚えておく能力のことです。

作業が完了すると消失するという性質から、作業記憶や一時的記憶と訳されることもあります。

ワーキングメモリーは、読み書き、計算、会話、料理、考えることなど、日常生活のあらゆる場面で必要な能力です。

例えば、会話は、お互いに相手の話を聞き、覚え、理解してから次の言葉を発します。

電卓を使わず計算する時は、頭の中に数を思い浮かべて足したり引いたりします。

買い物する時は、買いたい物を覚えておき、店の中を探し回ります。

このように、言葉や数字などを一時的に覚えながら作業(行動)している時に、ワーキングメモリーを活用しています。

ワーキングメモリーを鍛えるメリット

ワーキングメモリーを鍛えるメリットは、次のとおりです。

  • 複数の作業を同時にこなせるようになる
  • 複数のことを覚えておき、順番に処理できるようになる

もう少し具体的なメリットを挙げてみましょう。

  • 会話がスムースにできるようになる
  • 相手の行動を予測し、自分の行動を考える力がつく
  • 仕事や勉強の効率が上がる
  • 家事育児の効率が上がる
  • 物忘れしにくくなる

ワーキングメモリーが鍛えられていると、ある物事を筋道立てて実行できるだけでなく、複数の物事を同時に滞りなく行うことができます。

例えば、ハンバーグとサラダとみそ汁を作るとしましょう。

ワーキングメモリーが弱い人は、それぞれの料理の工程を一つひとつ思い浮かべたり、レシピを見たりしながら、ハンバーグ→サラダ→みそ汁と順番に作っていくのがやっとです。

一方で、ワーキングメモリーが強い人は、3つの料理の手順を頭の中でイメージし、同時並行で調理を勧めることができます。

(料理の習熟度や経験、作ったことがあるかどうかなども影響しますが、ここではワーキングメモリーについて分かりやすいように、極端な記載にしています。)

 

赤ちゃんのワーキングメモリーを鍛える知育法

赤ちゃんのうちは、遊びながらワーキングメモリーを鍛えます。

ワーキングメモリーを鍛える遊びには「いないいないばあ」と「おもちゃはどっち?」があります。

どちらも普段から何気なくやっている遊びかもしれませんが、適切な方法で繰り返し遊ぶことで、赤ちゃんのワーキングメモリーを鍛えられることが分かっています。

いないいないばあ

いないいないばあは、昔ながらの赤ちゃんと遊ぶ方法ですが、脳の前頭前野を刺激してワーキングメモリーを鍛えられることが分かったことで、知育として注目されるようになりました。

生まれたての赤ちゃんは、視力が低くて視野も狭いので、いないいないばあしても反応はありません。

生後1ヶ月~2ヶ月頃になると、視力や視野は向上しますが、ワーキングメモリーが未熟なので、手で顔が隠されると「顔がそこにあったこと」を覚えておけず、「いなくなった」と勘違いします。

そのため、手を開けて親の顔を見せてもあまり反応は示しません。

しかし、赤ちゃんが反応しなくても、前頭前野はしっかり刺激されてワーキングメモリーが鍛えられているので、どんどんいないいないばあで遊んであげましょう。

通常、赤ちゃんが、手で顔が隠されても「顔がそこにあったこと」を覚えておき、「すぐにまた顔を見せてくれるだろう。」と予想できるようになるのは、生後3ヶ月以降です。

「いないいないばあ」の手順
  1. 赤ちゃんに声をかけて、パパママの顔を見るように促す
  2. 「いないいない...」と言いながら、顔を両手で覆って隠す
  3. 指の間から、赤ちゃんが顔を見ているのを確認する
  4. 「ばあ!」と言いながら、覆っていた両手を広げて笑顔を見せる
  5. 「お母さんだよ~」、「びっくりした~」などと声をかける
  6. 慣れてきたら、ハンカチやタオルなどで頭全体を隠すようにする

おもちゃはどっち?

「おもちゃはどっち?」も、定番の遊びの一つですが、ワーキングメモリーを刺激することが分かっています。

いないいないばあでは、手で隠した顔は見えなくなりますが、頭や手は見えています。

しかし、「おもちゃはどっち?」では、おもちゃが手の中にすっぽり隠れてしまうので、赤ちゃんは、完全に見えなくなった物を覚えておかなければなりません。

また、右手か左手かという選択肢もできるので、いないいないばあより難易度は上がります。

赤ちゃんが、いないいないばあに反応するようになった頃が、「おもちゃどっち?」を始めるタイミングです。

「おもちゃはどっち?」の手順
  1. ビー玉やレゴなど、手の中に隠れるおもちゃを用意する
  2. 片方の手の平におもちゃを置き、赤ちゃんに見せる
  3. 両手を閉じて「おもちゃはどっちにある?」と聞き、赤ちゃんに当てさせる
  4. 赤ちゃんが慣れてきたら、少しずつおもちゃを見せる時間を短く、手の中に隠す時間を長くする

まとめ

ワーキングメモリーは、人が日常生活を送る上で欠かせない能力なので、早い時期から鍛えてあげましょう。

「いないいないばあ」と「おもちゃはどっち?」、いずれも簡単な遊びですが、赤ちゃんのワーキングメモリーを鍛えるにはうってつけの方法なので、ぜひ試してみてください。

慣れてきたら、「おもちゃはどこだ?(おもちゃを隠す位置を両手以外にも広げる遊び)」も試してみると良いでしょう。

繰り返し遊んであげることで、赤ちゃんのワーキングメモリーがグングン鍛えられ、他の知育法にもスムースに取り組めるようになります。