知育ノート

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発達障害の子どもの接し方・関わり方のポイントは?

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発達障害の子どもは、言語性・非言語性コミュニケーションや協調性・共感性・社会常識などの弱さ、特定の物事にこだわりを示すなど、独特な症状を持っています。

その症状が日常生活の中で活かされていれば個性や長所として周囲から理解を得られることがありますが、一方で、症状の影響で日常生活に支障が出ている場合、障害となります。

発達障害の子どもの接し方や関わり方は、子どもと日常的に接する親や学校の先生などでも難しく、時に子どもの言動に傷つき、時に子どもを傷つけてしまうことも珍しくありません。

この記事では、発達障害の子どもとの基本的な接し方・関わり方について、紹介します。

なお、発達障害の子どもの症状は個人差が大きく、ある子どもにとってベストな接し方や関わり方については、医師をはじめとする専門家がチームとなって子どもに関わる中で見つけていく必要があり、一つの記事で書ききれるものではありません。

この記事で紹介しているのは、あくまで発達障害の子どもとの「基本的な」接し方・関わり方で、記載内容を意識して接したとしても、全ての子どもにもうまく接することができるとは限りません。

発達障害とは

発達障害とは、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害(AD/HD)など、脳機能障害を原因とする障害です。

通常、発達障害は低年齢のうちに発現します。

  • 自閉症スペクトラム:対人関係とこだわりに特徴がある発達障害
  • アスペルガー症候群:自閉症と同じく対人関係やこだわりに特徴があるが、知的遅れがない発達障害
  • 学習障害:知的能力全体に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなど特定の能力の習得と使用に問題がある発達障害
  • 注意欠陥多動性障害(AD/HD):不注意・多動・衝動性が問題となる発達障害

発達障害の子どもとは

発達障害の子どもとは、発達障害がある子どもで、発達障害や社会的な障壁が原因となって日常生活や社会生活に支障が生じている子どものことです。

一般的には、発達障害の診断を受けた子どものことを指します。

ただし、何らかのきっかけで発達障害の診断を受けたとしても、症状が日常生活に支障を及ぼすことがなければ、発達障害の子どもとして接する必要がないこともあります。

発達障害の子どもの接し方・関わり方

発達障害があるからといって身構える必要はありませんが、接し方や関わり方のポイントがあるので、一つずつ確認していきましょう。

個人差に配慮する

冒頭でも書きましたが、発達障害の子どもの症状は一人ひとり異なり、当然、その対応も異なります。

画一的な接し方や関わり方をするのではなく、医師など専門家の診断やアドバイスを踏まえて子どもの症状を把握し、症状に合った対応をしてあげなければなりません。

厳しくしつけない

「厳しくすれば発達障害を克服できる。」という信念を持って発達障害の子どもを指導する親や先生がいますが、誤りです。

厳しく指導している側は愛の鞭のつもりかもしれませんが、子どもは「一方的に攻撃されている。」、「敵意を向けられている。」と受け取りますし、症状も治まりません。

感情的にならない

発達障害の子どもと接していると、伝えたいことがうまく伝わらなかったり、了解できない言動を繰り返したりする子どもにイライラして、つい感情的に叱ってしまいがちです。

しかし、発達障害の子どもの多くは感覚過敏の症状があり、大声で指導されると強い恐怖や不安を感じたり、混乱して奇妙な言動に及んだりすることがあります。

穏やかな表情と声で話す

「厳しくしつけない」ことと、「感情的にならない」ことの裏返しですが、発達障害の子どもに接するときは、穏やかな表情と声を意識してください。

子どもは、大人の態度から非言語的なメッセージをたくさん受けるもので、大人が穏やかな表情や声で接すれば、安心することができます。

できる範囲で認める

周囲からすると不適切な言動であっても、子どもなりに何らかの理由で行っていることが多いものです。

まずは子どもとじっくり話をして、不適切な言動をした理由を聴き取り、できる範囲で認めてあげることが大切です。

言動は受け入れることはできなくても、その言動に及んだ理由は了解できる場合には、理由については認めてあげ、子どもがやろうとしたことを実現する他の方法を一緒に考えてあげましょう。

短い文章で、具体的に伝える

子どもの能力や年齢にもよりますが、発達障害の子どもは、言葉による情報を正確に聞き取るのが不得手なことがあります。

そのため、言葉を使ったコミュニケーションをする場合は、できるだけ短い文章で、具体的に伝える工夫が求められます。

例えば、「部屋にある宿題勉強道具を持ってきなさい。」と言われても、どこの部屋にあるどの勉強道具をどこへ持ってくれば良いのか分からないことがあります。

「2階の子ども部屋に行って、ランドセルの中にある国語のドリルと鉛筆、消しゴムを持って、リビングに降りてきて。」と指示すると、分かりやすくなります。

視覚的な情報を提示する

発達障害の子どもは、聴覚的な情報よりも視覚的な情報の方がキャッチしやすい傾向があります。

そのため、実際にやって見せる、図や絵を使って説明する、話し言葉を文章にして伝えるなど視覚に訴える方法が効果的です。

批判や非難をしない

叱るときは言動の問題を指摘するにとどめ、子ども自身を批判・非難することは控えてください。

特に、子どもの人格を否定する発言には要注意です。

発達障害の子どもは、言語化できるか否かは個人差がありますが、誰もが「何となく周囲とうまくいかない。」という不安や心配を抱えており、大人から自分を否定されてしまうと自信を失ってしまいます。

課題解決はスモールステップで目指す

スモールステップとは、ある課題を達成するために、そこに至るまでの過程で小さな目標をいくつも立てて一つひとつ達成することで、最終的に課題達成を目指す方法です。

発達障害の子どもは、抽象的な目標を示されてもそこに至る家庭が思い描けず混乱してしまいやすいものです。

具体的かつ少しの努力で実現可能な目標を示し、それを達成したら次の目標を示すことを繰り返し、少しずつステップアップしていくのが効果的です。

肯定的なアドバイスをする

発達障害の子どもは、集団行動が苦手だったり、傍から見ると奇妙な言動をしたりすることがあり、何かと行動を制限される指導を受けがちです。

しかし、肯定的なアドバイスをすることで、不適切な行動が改まることがあります。

例えば、「あなたは○○したかったんだよね。それなら、□□するのではなくて、△△する方法も良いかもしれないね。」と伝えてあげることが考えられます。

肯定的なアドバイスを得た子どもは、怒られなかったことで安心し、大人のアドバイスに耳を傾けることがあります。

クールダウンとスペースを確保する

発達障害の子どもは、慣れない刺激や場面に対応することが苦手で、そうした状況に置かれると強い不安を抱いたり、混乱して奇妙な行動をしたりすることがあります。

そうした時は、子どもがクールダウンするための時間と、子どもが落ち着きやすい場所を提供してあげることが大切です。

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まとめ

発達障害の子どもの接し方・関わり方の基本を紹介しました。

読んでみてわかると思いますが、基本的には一般的な子どもに対する接し方と大きく変わるところはありません。

しかし、発達障害の子どもについては、その言動や態度にばかり注意が向き、それらを是正しようという気持ちが生じやすいため、一般的な子どもに対する接し方を忘れてしまうことが多いものです。

そのため、発達障害があるからと言って悪い意味で特別扱いせず、子どもを尊重した接し方・関わり方を意識してあげてください。