生後1歳半から2歳の子どもは、フラフラせず安定した一人歩きができるようになります。
また、狭いところを歩く、走る、階段の昇り降りなど、歩くことを基礎とする新しい動きをドンドン覚えていきます。
子どもは、一人でも新しい動きを覚え、繰り返しながら身につけていきます。
しかし、パパママが子どもと一緒に遊んであげることで、子どもは楽しみながら運動機能を伸ばすことができ、また、親子のコミュニケーションやスキンシップをはかる機会にもなります。
この記事では、生後1歳半~2歳の子どもの運動機能を伸ばす動きや遊びについて紹介します。
狭いところをまっすぐ歩く
子どもは、生後1歳半から2歳頃になると、それまでよりも一人歩きが安定してきますが、斜めに進んだり、よろけたりすることも少なくありません。
この時期の子どもには、狭いところをまっすぐ歩く練習をさせて、ふらつかずに歩くだけのバランス感覚を身につけさせてあげましょう。
狭いところをまっすぐ歩く練習のポイント
- リビングなど広い場所の床に、まっすぐのラインを描く(敷居の上や畳のへりで代用可能)
- 子どもにライン上を歩かせる
慣れるまでは、歩く子どもの手を持ち、子どもがまっすぐ歩くことに集中できるようにしてあげましょう。
慣れてきたら、子ども一人でライン上を歩かせ、前向きだけでなく、カニさん歩き(横歩き)、後ろ歩きにもチャレンジさせてみます。
狭いところをまっすぐ歩くことの効果
子どものバランス感覚が養われ、安定してまっすぐ歩けるようになります。
走る
子どもは、歩くことに慣れてくると、走ることにチャレンジし始めます。
走ることは、歩くこと以上に身体の正確なコントロールが求められますし、転倒や衝突のリスクも上がります。
そのため、パパママが一緒に練習し、なるべく安全な走り方を教えてあげる必要があります。
走る練習のポイント
- 家の廊下やリビングの危ない物を取り除く
- 子どもに、「よーいどん!」で走り、「ストップ!」で止まるよう伝える
- まず、パパママが「よーいどん!」で走り、「ストップ!」で止まる姿を見せる
- 子どもに合図どおりに走らせる
この時期の子どもは、合図をすぐに理解することが難しいので、パパママが何度も見本を見せてあげることが大切です。
広い空間があるなら、親子一緒に合図どおりに走る練習をすると良いでしょう。
子どもが合図を覚えたら、パパママはゴールで待機し、合図を出して走ってきた子どもを迎えてあげます。
走ることの効果
走ることで、全身の筋肉やバランス感覚、身体をコントロールする力が向上します。
また、走る練習を繰り返すことで、合図に応じて素早く行動する力も身についていきます。
飛び降りる
子どもは、生後10ヶ月~1歳頃からあちこちよじ登れるようになります。
しかし、よじ登ったところから降りられるようになるのは生後1歳以降、飛び降りられるようになるには生後1歳半~2歳頃です。
飛び降りることは、高いところから素早く降りる便利な動きですが、ケガや事故のリスクも高いものです。
そのため、最初はパパママと一緒に練習し、安全な飛び降り方を覚えさせてあげましょう。
飛び降りる練習のポイント
- 子どものひざくらいの高さの段差を準備する
- 「ピョンッて降りてみようか。」と声をかけ、飛び降りさせる
- 飛び降りてきた子どもを両手で受け止める
- 慣れてきたら、子ども一人で飛び降りさせる(受け止める準備はしておく)
大切なのは、飛び降りる時に両足をそろえさせることです。
片足だけで着地すると、足への負担が大きくケガのリスクが高まるので、両足で着地する練習をさせてあげましょう。
少しずつ段差を高くしていきますが、ケガをしないように注意してください。
飛び降りる効果
飛び降りる動きは、子どもの瞬発力を鍛えます。
また、身体をタイミングよく連動させる力も身についていきます。
階段の昇り降り(手すりを持たない)
子どもは、生後1歳半頃までは階段をよじ登ったり、手をついて降りたりしています。
しかし、生後1歳半~2歳頃には、手すりを持たず、階段に手もつかずに昇り降りできる子どもが増えていきます。
階段の昇り降りの練習のポイント
- 子ども用の低めの段差を準備する(家庭用滑り台の階段など)
- まず、両手をついて昇り降りさせる
- その後、手を突かずに昇り降りさせる(パパママは、子どもを受け止める準備をしておく)
子どもは、慣れないうちはしり込みしたり、すぐ手をついたりしますが、叱ったりせず見守ってあげましょう。
子どもがバランスを崩したり、踏み外したりした時に備え、パパママは常に子どもを受け止める準備をしておきます。
階段の昇り降りの効果
高低差のある場所を移動する時でも、バランスを保っていられるようになります。
まとめ
生後1歳半~2歳というのは、走ったり、飛び降りたりというように、立った状態で色々な動きができるようになります。
難しい動きが増える分だけ、ケガや事故のリスクも高くなるので、パパママが一緒に練習して安全な動き方を教えてあげましょう。