知育ノート

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バーナム効果とは?例と使い方は?子育てへ応用できる?

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バーナム効果を知っていますか?

バーナム効果は、心理学用語の一つで、占いや営業などで活用されることが多いものです。

では、バーナム効果とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

また、子育てに応用することはできるのでしょうか。

この記事では、バーナム効果の概要、例、使い方、子育てへの応用について紹介します。

バーナム効果とは

バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような一般的であいまいな内容を、自分だけに当てはまるものだと認識する現象のことです。

バーナム効果は、アメリカの心理学者ポール・ミール(P.E.Meehl)によって、1956年に発表されました。

ミールは、同国のショービジネスで成功を収めたフィニアス・テイラー・バーナム(P.T.Barnum)の「we've got something for everyone(私たちには、誰にでも当てはまる要点がある。)」という言葉にちなんで「バーナム効果」と名付けたと言われています。

また、バーナム効果を研究したアメリカの心理学者バートラム・フォア(Bertram Forer)の名前にちなんで「フォア(フォアラー)効果」と呼ばれることもあります。

バーナム効果についてのフォアの実験

フォアは、学生である被験者に対して性格に関する心理テストを実施した後、検査結果に基づいて分析したものだと伝えて、以下の内容を文章で被験者全員へフィードバックしました。

  • あなたには、他人から好かれたい、称賛されたい気持ちがあるが、自分を批判する傾向がある
  • あなたには、苦手なことがあってもそれを克服する力がある
  • あなたには、使われず、活かしきれていない力がある
  • あなたは、表面上には礼儀正しく自制しているが、内心、不安や悩みを抱えている
  • あなたは、自分の判断や行動が正しかったのかどうか疑問を持つことがある
  • あなたは、一定程度の変化や多様性を求めており、製薬や限界に直面すると不満を感じることがある
  • あなたは、自分の考えを持っており、説得力や根拠のない他人の話は聞き入れない
  • あなたは、他人に自分の内面をさらけ出しすぎることが適切でないことを知っている
  • あなたには、社交的なこともあれば、内向的なこともある
  • あなたは、非現実的な願望を抱きがちな傾向がある

(分かりやすいように意訳しています。文章の内容は、ファアが占いの文章から抜粋して作成したもので、心理テストの結果とは何も関係がないものです。)

その上で、被験者に対して、分析の内容がどれだけ当てはまっているかアンケートしました。

その結果、被験者の多くが分析内容を自分に当てはまると回答しました。

バーナム効果が強く現れる条件

バーナム効果については、フォアの実験後も心理学者によって研究が重ねられており、以下の条件下では、バーナム効果が強く現れるという研究結果も発表されています。

  • 被験者が、分析結果の内容を自分だけに当てはまると強く信じている
  • 分析者が権威や地位のある人である(事実がどうであれ、被験者がそう信じている)
  • 分析内容が肯定的なものばかりである
  • 分析内容に複数の解釈ができるものが多い

フォアの実験のように、分析内容を自分だけのものだと伝えられている場合、それが自分だけに当てはまるものだと思い込んでしまいがちです。

また、被験者が、分析者のことを権威や地位のある人だと認識している場合、分析内容が自分にのみ向けられたものだと勘違いする傾向があります。

さらに、肯定的な内容や複数解釈ができる内容が多い場合も、バーナム効果が現れやすいものです。

バーナム効果の例

バーナム効果の例として分かりやすいのは占いです。

血液型占い、手相占い、星占い、誕生日占い、おみくじなど、世界には無数の占いがありますが、いずれもバーナム効果がうまく活用されています。

例えば、占い師から以下のようなことを言われたらどうでしょうか。

  • まじめで几帳面な方だが、疲れている時には割とおおざっぱになることがある。
  • 負けず嫌いだが、人とのつながりを大切にする
  • 責任感が強いが、悩みや不安を抱えることもある
  • 人から相談を持ち掛けられたり頼られたりすることもあるが、時には意見が対立することもある
  • 普段はゆったり構えていますが、いざという時には行動力を発揮する

もし自分に当てはまっているところがあると感じたら、それがバーナム効果です。

これらの内容は、多くの人に当てはまる一般的かつ曖昧な内容です。

しかし、占い師と自分という一対一の関係性の中で、さも由緒正しい占いの結果として伝えられることで、「自分にだけ当てはまる内容だ。」と誤解してしまうのです。

その他の占いでも、注意深く見聞きすると、同じようなことが書かれていたり、言われたりしているはずです。

バーナム効果の使い方

仕事で営業をしている人は、バーナム効果という言葉を知っているかどうかに関わらず、仕事の中で「バーナム効果」を使っているものです。

例えば、保険会社では、以下のような光景をよく見かけます。

  • 営業:今は元気でも、万が一大きな病気になったら、家族のこととか生活のこととかいろいろと大変ですよね。
  • 客:そうですね。
  • 営業:(病気に関する一般的な統計を示しながら、)最近は、若い人でも重い病気にかかる人がこれだけいるんですよ。怖いですよね。
  • 客:そうですね。
  • 営業:今なら、お得な商品をご案内できるですが、説明だけでもさせてもらえませんか。
  • 客:そうですね・・・

話のテクニックもありますが、多くの人に当てはまる数値などを示すことでバーナム効果を生じさせるのは、営業の基本です。

バーナム効果の子育てへの応用

バーナム効果は、一言でいうと、誰にでも当てはまることを、自分にだけ当てはまることだと勘違いする現象です。

占いや営業などで利用されることが多いことから、「相手をうまくそそのかすためにばかり使われている。」などと思われがちです。

しかし、子どものやる気を引き出したり、自尊心を育んだりするために応用することもできるものです。

例えば、パパママや教師など子どもにとって権威や影響力のある人が、誰にでも当てはまるような一般的な褒め言葉を口にした場合、子どもが「自分のことを褒めてくれている。」、「自分の長所を診てくれている。」などと感じ、やる気を出したり、自尊心を高めたりすることがあります。

もちろん、子どもの行動をしっかりと見守り、子どもに応じた褒め言葉をかけてやるのが一番ですが、一般的な言葉であってもバーナム効果によって子どもに大きな影響を与えることがあるのです。

大人でも、会社の社長や幹部から褒められた場合、その内容が一般的なものであっても、「自分だけに当てた褒め言葉だ。」、「自分は高く評価されている。」などと勘違いすることは珍しくありません。

注意したいのは、子どもは、褒め言葉だけでなく、悪い内容も自分に引き付けて考えてしまいがちだということです。

例えば、「嘘ばかりついて悪い子ね。」と他の子どものことを非難したとしても、子どもは「自分も嘘をつくことがあるし、自分のことを怒っているんだ。」と誤解してしまいがちです。

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まとめ

バーナム効果について紹介しました。

バーナム効果は、一般的な内容を自分だけに当てはまると思い込む現象で、占いや営業などで活用されることが多いものです。

子育て場面でも応用することができますが、子どもに悪い誤解を与えてしまうこともあるため、注意が必要です。

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