知育ノート

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赤ちゃんの誤飲!危険物と誤飲の症状・対処は?電話相談先は?受診は何科?

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赤ちゃんは、危険かどうかは気にせず興味関心の向くままに行動するため、思わぬケガをするリスクが高いものです。

家庭内における赤ちゃんのケガの原因として多いのが、誤飲です。

誤飲は、誤飲した物の成分や形、大きさなどによっては、口や喉、内臓などを傷つけて深刻な症状が出たり後遺症が残ったりするリスクがあります。

赤ちゃんが誤飲した場合、飲み込んだ物が何かを確認し、迅速かつ適切な対処をしたか否かによって、赤ちゃんのケガや後遺症の程度が変わってきます。

そのため、親としては、赤ちゃんが誤飲しやすい物や誤飲した場合の応急処置の方法について、基本的なことは知っておきたいものです。

この記事では、赤ちゃんが誤飲すると危険な物、引き起こされる症状と対処法、相談機関について紹介します。

赤ちゃんの誤飲とは 

誤飲とは、赤ちゃんが食べ物以外(体内に入れてはいけない物)を誤って飲み込んでしまうことです。

乳児期の赤ちゃんは、手の届く範囲にある物をとりあえず鷲掴みにして、口に入れて確かめようとします。

「これは、口に入れると危ないかもしれない。」と考えることはなく、とにかく何でも口に入れようとするため、幼児期以降に比べると誤飲のリスクが高いものです。

また、身体の機能が未熟であるため、幼児期以降の子どもが誤飲した場合よりも、誤飲による身体への悪影響が強く出やすい傾向があります。

赤ちゃんが誤飲すると危険な物と誤飲した場合の症状

タバコやボタン電池をはじめ、赤ちゃんが誤飲すると危険な物はたくさんあります。

その多くは、大人が日常生活の中で危険だと認識することなく使用していて、「赤ちゃんには危ない」という発想を持ちにくい物です。

タバコ、吸い殻、吸い殻が浸かった水

赤ちゃんが誤飲しやすい物の代表がタバコです。

タバコの誤飲が危険であるという認識は世間一般に広まっていますが、それでも、テーブルやソファの上などに置き忘れたタバコを赤ちゃんが見つけ、誤飲してしまうという事故は後を絶ちません。

タバコ等の誤飲の症状

タバコ等の誤飲は、急性ニコチン中毒を引き起こすリスクがあります。

タバコの葉よりも、ニコチン成分が溶け出した水の方が身体に吸収されやすく、急性ニコチン中毒のリスクが高くなります。

つまり、タバコの誤飲よりも、吸い殻の浸かった水を飲む方が中毒の危険度が高いのです。

急性ニコチン中毒の主な症状は、以下のとおりです。

  • 発汗
  • めまい
  • 瞳孔の縮小もしくは拡大
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 高血圧、低血圧
  • 興奮
  • 昏睡
  • けいれん
  • 呼吸筋のマヒ

低血圧、昏睡、けいれん、呼吸筋のマヒなどは、赤ちゃんの命に関わる危険な症状です。

実際に、タバコの誤飲により命を落とす赤ちゃんは少なくありません。

タバコ等の誤飲の対処法

迅速に病院を受診させ、治療を受けさせる必要があります。

誤飲に気づいた時点で赤ちゃんの口の中を確認し、取り出せそうなら指でつまみ出しましょう。

つまみ出すのが難しい場合は、水を飲ませて吐き出させます。

誤飲したタバコを取り出した、または、取り出すのが難しいと判断した時点で119番通報してください。

タバコを取り出したとしても、その一部や成分が体内に残っているリスクがあるので、必ず病院を受診させてあげましょう。

なお、タバコ本体を誤飲した場合の対処法について、「2cm以上飲み込んだかどうか」で分類している書籍やサイトがありますが、これは危険です。

2cmを正確に測るのは困難ですし、飲み込んだタバコが2cm以下でも、深刻な症状が出るリスクは決して低くないからです。

赤ちゃんの健康を第一に考えるなら、迅速に受診させてあげましょう。

ボタン電池

ボタン電池は、小さくて丸いため、赤ちゃんの興味を引き付けやすいものです。

ボタン電池の誤飲の症状

ボタン電池は、胃液などの体液と反応して電流を発生させます。

その結果、体液がたんぱく質を溶かす性質のあるアルカリ性の液体に変化し、気管や食道などを傷つけて穴を開けることがあります。。

特に、リチウム電池とアルカリマンガン電池は危険です。

ボタン電池の誤飲の対処法

家庭で対処できることはありません。

命の危険があるので、誤飲に気づいた時点で病院を受診させましょう。

赤ちゃんの様子に異常がみられる場合は、迷わず119番通報してください。

水を飲ませたり、吐き出させたりすると、かえって症状が悪化する可能性があるので避けましょう。

ホウ酸団子

ホウ酸団子とは、ゴキブリ用の殺虫剤です。

設置したこと自体を忘れていることも多いものですが、赤ちゃんは、目ざとく見つけて口に入れてしまうことがあります。

ホウ酸団子の誤飲の症状

中毒を引き起こすリスクがあります。

主な症状は、腹痛、下痢、発疹などで、酷い時は血圧の低下、けいれん、腎臓障害が起こることもあります。

ホウ酸団子の誤飲の対処法

少しなめた程度であれば、水を飲ませて家庭で様子を見てください。

一方で、なめまわしたり、飲み込んだ場合は、水を飲ませて吐き出させ、病院を受診させましょう。

赤ちゃんの様子に異常が見られる場合は119番通報してください。

石油製品(ガソリン・灯油など)

冬場は、灯油など石油製品の誤飲が増えます。

石油製品(ガソリン・灯油など)の誤飲の症状

主な症状は、消化管や内臓のやけどです。

酷い場合は、嘔吐、昏睡、呼吸停止など、命に関わる症状が起こることもあります。

石油製品(ガソリン・灯油など)の誤飲の対処法

病院受診が原則です。

吐き出させるのは、気道に誤嚥するリスクが高いので避けてください。

針、釘、画鋲、クリップ、ピン、ヘアピン、プラスチックの破片

赤ちゃんは、小さい物が大好きなので、針や釘などを見つけると掴んで口に入れてしまいます。

兄姉がいる場合、プラレールなどおもちゃの破片が床に落ちていて、それを赤ちゃんが拾って口に入れるという事故が起こりやすいものです。

針、釘、画鋲、クリップ、ピン、ヘアピン、プラスチックの破片の誤嚥の症状

先がとがった物を誤飲すると、消化管や内臓を傷つけ、酷い場合は穴を開けてしまうリスクがあります。

針、釘、画鋲、クリップ、ピン、ヘアピン、プラスチックの破片の誤嚥の対処法

赤ちゃんの口の中を見て、取れそうなら指でつまんで取り出します。

見えない場合や奥の方にある場合は、病院を受診させましょう。

吐かせたり、無理に取ろうとしたりすると、赤ちゃんの口の中を傷つけたり、誤飲した物を押し込んだりするリスクがあるので控えてください。

衣類用防虫剤(ナフタリン、しょうのう)

衣類用の防虫剤は、成分が「ナフタリン」か「しょうのう」かによって毒性や引き起こされる症状が異なり、危険度や対処法も変わってきます。

衣類用防虫剤の誤飲の症状

主成分がナフタリンの場合、顔色が悪くなる、頭痛、脈が速くなる、嘔吐などの症状が出ます。

主成分がしょうのうの場合、顔色が悪くなる、脈が速くなる、嘔吐、めまいなどの症状が出ます。

誤飲の量が多い場合は、けいれんや意識障害など深刻な症状が出ることもあります。

通常は、誤飲してから1時間30分の間に症状が出ます。

衣類用防虫剤の誤飲の対処法

主成分がナフタリンの場合、水を飲ませ、吐かせてから病院を受診させます。

主成分がしょうのうの場合は、けいれんが起こるリスクがあるので、吐かせないで病院を受診させます。

また、ナフタリン、しょうのうのいずれも油分に溶けやすいので、牛乳は絶対に飲ませないでください。

脂肪分の多い離乳食や食べ物も控えましょう。

アルコール

赤ちゃんは、大人に比べてアルコールを分解する酵素が未熟なので、少量でも危険な状態に陥ることがあります。

アルコールの誤飲の症状

アルコール中毒を引き起こすリスクがあります。

アルコール中毒の主な症状は、せき、発熱、嘔吐、元気がない、フラフラしている、呼吸困難などです。

アルコールの誤飲の対処法

アルコールを吐き出させ、水を飲ませて体内のアルコール濃度を薄めた上で、病院を受診させましょう。

牛乳を飲ませるのも、胃の中に膜を作ってアルコールの吸収を抑えてくれるのでおすすめです。

マニキュア、マニキュア除光液

赤ちゃんの手の届くところにマニキュアやマニキュア除光液を放置すると、赤ちゃんが器用にふたを開け、誤飲してしまうことがあります。

マニキュア、マニキュア除光液の誤飲の症状

アセトン(有機溶剤)という成分によって中毒症状を起こすリスクがあります。

アセトンの中毒の症状は、嘔吐、咳、興奮、消化管の出血、昏睡、高血糖などです。

マニキュア除光液の方が、マニキュアよりもアセトンの含有量が多く、その分、中毒を起こすリスクが高く、症状も重くなる傾向があります。

マニキュア、マニキュア除光液の誤飲の対処法

病院受診が原則です。

誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがあるため、水を飲ませたり、吐き出させたりするのは厳禁です。

薬(大人用)

赤ちゃんが大人用の薬を飲んでしまうと、身体に様々な異常が出てしまいます。

薬(大人用)の誤飲の症状

薬の成分によって、引き起こされる症状は様々です。

赤ちゃんにとって特に危険なのは、精神安定剤、降圧剤、強心剤などで、意識障害、昏睡、血圧の低下などの症状が出ます。

市販の頭痛薬や風邪薬でも、含まれる成分によって臓器の異常や障害、低体温に陥るリスクがあります。

薬(大人用)の誤飲の対処法

吐き出させて、病院を受診させます。

誤飲した薬を持参すると、診察や治療がスムースに進みます。

カビ取り剤

ケースは多くありませんが、カビ取り剤を誤飲してしまう赤ちゃんもいます。

カビ取り剤の誤飲の症状

のど、食道、胃などが傷つき、口の中やのどの痛み、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が出ます。

カビ取り剤の誤飲の対処法

水を飲ませ、すぐに病院を受診させてください。

吐き出させると、症状が広がり、気道に入るリスクも高くなるため危険です。

塩素系漂白剤

漂白剤の中で誤飲すると危ないのは、塩素系の漂白剤です。

塩素系漂白剤の誤飲の症状

誤飲すると、口の中、のど、食道、胃などがただれてしまい、口の中やのどの痛み、嘔吐、腹痛、下痢などを引き起こします。

物を飲み込めなくなるくらい症状が悪化することもあります。

塩素系漂白剤の誤飲の対処法

口の中をよくすすぎ、牛乳を飲ませて、病院を受診させます。

吐き出させるのは、症状が広がってしまうため避けましょう。

赤ちゃんが誤飲した時の吐かせ方

赤ちゃんが誤飲した時の吐かせ方は、以下のとおりです。

基本的な吐かせ方

  1. 赤ちゃんを腕の上にうつぶせに寝かせる
  2. 赤ちゃんの頭を胸より低くする
  3. 赤ちゃんの下あごを掴む
  4. 赤ちゃんの肩甲骨の間を叩く(1セット4,5回を目途にし、強く叩きすぎない)

叩いても吐き出さない場合の吐かせ方

  1. 基本的な吐かせ方2.の状態で、赤ちゃんの喉の奥に指を入れる
  2. 指で赤ちゃんの舌を押し下げる
  3. 赤ちゃんが吐いたら、水で口の中をすすぎ、水を飲ませる

誤飲した物を吐き出させるときの鉄則は、「無理をしない」ことです。

手順どおりにやってみて赤ちゃんが吐き出さない場合は、無理をせず病院を受診させてください。

病院で治療を受けていれば助かったかもしれないのに、家庭で誤飲した物を吐き出させようと粘った結果、命を落とした赤ちゃんも一定数います。

なお、赤ちゃんが咳をして自力で吐き出そうとしているときは、無理に叩いたり指を入れたりせず見守ります。

飲み込んだ物が見えない場合、むやみに指を喉の奥に入れてかき回すと口の中や喉を傷つけたり、物をさらに押し込んで窒息させたりするリスクがあります。

吐き出させると危険な物

以下のような場合に誤飲した物を吐かせると、症状を悪化させるリスクがあります。

  • 赤ちゃんの意識がない
  • 赤ちゃんがショック・けいれんを起こしている
  • ガソリン、灯油、マニキュア除光液など揮発性の物を誤飲した
  • カビ取り剤、生石灰系の乾燥剤、漂白剤など、強酸性・強アルカリ性の物を誤飲した
  • 画鋲、プラスチックの破片、ヘアピン、クリップ、ホチキスの針など鋭い物を誤飲した

親としてやるべきことは、119番通報、または、迅速に受診させることです。

家庭で何とかしようとしないでください。

赤ちゃんが誤飲したときの電話相談

赤ちゃんが誤飲した時の相談機関には、小児救急電話相談事業と、中毒110番がおすすめです。

小児救急電話相談事業(#8000)

小児救急電話相談事情とは、厚生労働省が行っている、赤ちゃんや子供の事故、ケガ、病気の対処法を教えてくれるサービスです。

医師や看護師が具体的な対処法や、病院を受診させた方が良いかを教えてくれるので、赤ちゃんが誤飲した時は、まず#8000をダイヤルして相談してみましょう。

中毒110番

中毒110番とは、日本中毒情報センターが行っている、化学物質や医薬品などで急性中毒が起こっている場合に情報提供を行うサービスです。

毒性の強い物を誤飲した場合は、日本中毒情報センターに相談してみましょう。

窓口はいくつかありますが、大阪中毒110番(072-727-2499)であれば、24時間対応してもらえます。

まとめ

赤ちゃんは、大人が「まさかこんな物を口に入れるなんて!」と思うような物を誤飲します。

タバコ、針、防虫剤、薬など日常生活の中に身近にある物でも、赤ちゃんにとっては危険物であることを認識することが大切です。

その上で、赤ちゃんが誤飲した場合の影響や対応方法を把握し、適切に対処できるようにしておきましょう。