飛行機ブーンという遊びを知っていますか?
赤ちゃんは、身体を使った遊びが大好きなものですが、中でも大人気なのが飛行機ブーンです。
飛行機ブーンは、家の中で手軽に楽しめる遊びですが、正しいやり方で遊ばないと、赤ちゃんがケガをしたり思わぬ事故が起こったりしてしまいます。
この記事では、飛行機ブーンの概要、始められる時期、知育効果、飛行機ブーンのやり方について紹介します。
なお、飛行機ブーンは、飛行機ブンブンと呼ばれることもあります。
しかし、「ブンブン」と書くと「振り回す」というイメージを抱き、「振り回したり揺らしたりしても大丈夫。」という勘違いを招くリスクがあると考え、見出し以外は飛行機ブーンと書いています。
飛行機ブーン(ブンブン)とは
飛行機ブーンとは、パパママが床にあおむけに寝転び、両すねの上にうつぶせの状態で赤ちゃんを乗せて、前後左右に動かす遊びです。
「飛ぶよ~」、「左に傾くよ~」などと声掛けしながらゆっくり両足を動かすと、赤ちゃんは、キャッキャッと歓声をあげて喜んでくれます。
自力飛行機ブーン
赤ちゃんは、首すわりが完了して寝返りを覚える頃(生後5ヶ月~6ヶ月頃)から、自力でうつぶせになって頭と両手両足を持ち上げて遊ぶようになります。
自力飛行機ブーンと呼ばれる姿勢で、パパママが「すごいね~」、「ブーンできてるね~」などと声をかけると、満面の笑みを浮かべてくれます。
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飛行機ブーン(ブンブン)はいつから
赤ちゃんをパパママのすねの上に乗せられるのは、自力飛行機ブーンができるようになる生後5ヶ月~6ヶ月頃からです。
ただし、この時期はまだバランス感覚が未熟で、パパママのすねの上でバランスを保つだけの筋肉も付いていないので、動かすのは控えておきましょう。
また、パパママのどちらかがすねの上に赤ちゃんを乗せ、もう一人が赤ちゃんが落ちないようサポートしてあげてください。
飛行機ブーンで遊べるようになるのは、お座りが完成してから(生後7ヶ月~8ヶ月頃)、できれば、つかまり立ちを覚えてから(生後8ヶ月以降)がおすすめです。
分かりやすいように月齢を書きましたが、赤ちゃんの成長発達は個人差が大きいので、月齢のみで判断せず、赤ちゃんの様子を見ながら慎重に遊びましょう。
飛行機ブーン(ブンブン)の知育効果
パパママのすねの上でバランスを保ち、前後左右の動きに合わせて姿勢を変えることで、バランス感覚が向上し、背筋も鍛えられます。
パパママと触れ合い、たくさん声をかけてもらうことで、基本的信頼感やコミュニケーション能力も育まれていくと言われています。
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飛行機ブーン(ブンブン)と揺さぶられっこ症候群の関係
揺さぶられっ子症候群とは、乳幼児の身体を長く、強く揺さぶることによって生じる重度の頭部損傷のことです。
深刻な後遺症が残ったり命を落としたりするリスクがあり、揺さぶられっこ症候群が児童虐待と判断されることもあります。
飛行機ブーンは、赤ちゃんの身体を前後左右に振ったり揺らしたりする遊びなので、揺さぶられっこ症候群を心配するパパママも少なくありません。
しかし、お座りが完成してつかまり立ちを始めた後に、赤ちゃんの身体に負担がかからないよう両足をゆっくりと動かし、こまめに休憩をはさむように遊んでいれば、揺さぶられっこ症候群を心配する必要はほぼありません。
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飛行機ブーン(ブンブン)のやり方
- 赤ちゃんをすねの上に乗せて動かしても、赤ちゃんの頭や身体がぶつからない場所へ行く
- 床の上にあおむけになる
- 赤ちゃんをすねの上に乗せて、両手で赤ちゃんの両わきの下を支える
- 両足をゆっくりと前後左右に動かす
- 赤ちゃんが慣れてきたら支えている手を放して、赤ちゃんが自力でバランスを保つよう促す(いつでも支えられる準備は必ずしておく。)
始めたての頃は、赤ちゃんが怖がって泣き出したり、手足をバタバタさせて暴れたりすることがあるので、サポート役がいると良いでしょう。
また、両足を動かす際は、「前に動くよ~」、「左に傾くよ~」などと、あらかじめ声をかけてあげましょう。
こんな飛行機ブーン(ブンブン)はNG
- 赤ちゃんの頭が揺れたり、赤ちゃんが怖がったりするくらいの早いスピードで両足を動かす
- 両足を伸ばして、赤ちゃんを逆立ち状態にする
赤ちゃんの脳が強く揺さぶられて揺さぶられっこ症候群になったり、赤ちゃんが床に落ちたりするリスクがあるので、絶対に止めましょう。
まとめ
飛行機ブーンは、赤ちゃんのバランス感覚を養ったり背筋を鍛えたりする効果がありますし、赤ちゃんがとても喜んでくれるので、積極的に取り入れていきたい遊びの一つです。
ただし、強く動かしすぎたり、危険な姿勢にしたりすると、ケガや事故を招くリスクがあるので、正しいやり方で遊んであげましょう。