知育ノート

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狭頭症とは?新生児・赤ちゃんの特徴と頭の形(症状)は?治療は手術?

赤ちゃんの頭の形や大きさ、気になっていませんか。

形がいびつ、凸凹している、他の赤ちゃんと比べて大きい・小さい、左右対称じゃないなど、赤ちゃんの頭について気になる親は多いものです。

四六時中赤ちゃんと一緒に過ごす親だからこそ気づくところもあるでしょう。

赤ちゃんの頭の形や大きさは、遺伝や胎内環境、生まれた後の生活環境などの影響を受けやすいものですが、病気の影響を受けることもあります。

赤ちゃんの頭に影響を与える病気の一つが狭頭症です。

この記事では、狭頭症について、原因、症状と特徴、検査と診断の方法、治療方法を紹介します。

狭頭症とは

狭頭症とは、頭の骨と骨の縫合(かみ合わせ)が早期にくっついたり(癒合)、縫合の一部が欠けていたりして、頭蓋骨が脳の発育に合わせて発達せず、頭の形がいびつになった状態のことです。

通常、赤ちゃんの脳は、月齢を経るにつれて発育し、それに伴って頭蓋も大きくなっていきます。

しかし、狭頭症の場合、脳の発育に合わせて頭蓋が大きくならず、脳や脳神経の機能や発達が阻害されてしまいます。

段ボール箱と風船を例にしてみましょう。

段ボール箱(頭蓋)の中に風船(脳)を入れて膨らませると、段ボール箱の大きさ以上には膨らみません。

本来は、風船(脳)が膨らむにつれて段ボール箱(頭蓋)も大きくなっていくのですが、狭頭症の場合はいつまでも大きくならず、風船が箱の中に押しとどめられたままになります。

脳が大きくならないとその機能が十分に発達せず、様々な障害が生じることになります。

狭頭症と小頭症の違い

狭頭症と似た症状に小頭症があります。

狭頭症が「脳は発育するのに、頭蓋が大きくならない」状態なのに対して、小頭症は「脳の発達が遅れる、もしくは停止することで、頭(頭囲)が異常に小さいままになる。」状態という違いがあります。

辞書によっては、狭頭症と小頭症を同一のものとして扱っている場合がありますが、厳密には区別されています。

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狭頭症の原因

頭蓋骨は、一つの骨ではなく、たくさんの骨がかみ合ってできています。

通常は、脳の発達に合わせて癒着していくのですが、癒着が早すぎたり、かみ合わせが欠けていたりすると、頭蓋骨が正常に発達できなくなり、狭頭症を引き起こします。

早期癒着やかみ合わせの欠損の原因は、遺伝子の影響があると言われていますが、現時点では解明されていません。

狭頭症の特徴・症状

狭頭症の中心的な症状は、頭蓋骨がいびつに変形することです。

癒合の仕方や縫合の欠損場所によって、短頭(頭の前後が短くて横幅が広く、額が扁平になる)、三角頭蓋(額の中央が突出する)などになります。

また、顔面が変形したり、眼球が突出したりする場合もあります。

発育して大きくなった脳が頭蓋骨に圧迫されたり、頭蓋内圧が亢進(高くなる)したりして、脳の発達が障害されるリスクもあります。

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狭頭症の検査と診断

頭部MRI、頭部CT、レントゲン検査で頭蓋骨(早期癒着や欠損)や脳の発達状態を確認し、異常が認められる場合に狭頭症と診断されます。

頭は小さいものの、頭蓋骨に早期癒合がない場合は、小頭症が疑われます。

狭頭症の治療

狭頭症の治療は、外科手術が基本です。

頭蓋骨の切断・組み替え・形成、頭蓋内の容積の拡大といった治療が行われます。

顔面の変形についても、外科手術による治療が確立されています。

ただし、脳への影響を最小限にすると同時に、角膜の欠損や呼吸困難などへの注意も必要な難易度の高い手術になることが多く、少なからずリスクも伴います。

まとめ

赤ちゃんの頭の形や大きさが他の子と違っていたり、外見的に違和感があったりすると、親としてはとても心配になるものです。

通常は、分娩時などの影響で一時的に頭の形や大きさが変化しているだけで、日が経つにつれて綺麗な形になっていくことが多いですが、中には病気が原因となっていることもあります。

狭頭症や小頭症はその最たる例でしょう。

そのため、赤ちゃんの頭の形や大きさに違和感があるようなら、まずはかかりつけの小児科医に相談することをおすすめします。

「気のせいかもしれない」と思うかもしれませんが、親の違和感や不安は結構当たります。

なぜなら、赤ちゃんと一番長く一緒に過ごし、赤ちゃんのことを一番よくみているからです。

少しでも赤ちゃんの様子に違和感を抱いたなら、早めに受診させてあげることで、病気があれば早期に治療に着手できますし、何もなければ「よかった」で済みます。

まずいのは、違和感があるけど放置することです。

病気が潜んでいた場合、症状が進行して取り返しがつかなくなるリスクがありますし、親としても不安を抱え続けることになり、精神衛生上よくありません。

赤ちゃんの様子に違和感を感じたらまずは小児科受診、基本的なことですがとても大切なことなので、忘れないようにしてください。