知育ノート

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パパ休暇とは?2度目の育休取得が可能?3度目は?給付金受給の可否は?

近年、男性の育児休業取得率を向上させるための制度が整備されていますが、その一つがパパ休暇です。

パパ休暇は、その名称から「パパになったときに取得できる有給」などと勘違いされがちですが、れっきとした育児休業制度の一つです。

子ども1人につき1回のみの取得が原則の育児休業について、2度に分けて取得することができるようになる制度で、家庭の事情などに応じて柔軟な育児休業取得ができるようにするために創設されました。

この記事では、パパ休暇の概要、育児休業給付金の需給の可否、パパ休暇の就業規則の記載について解説します。

パパ休暇とは

パパ休暇とは、子どもが生まれた日から8週間以内にパパが育児休業を取得した場合に、再度の育児休業が取得できる制度です。

育児休業が取得できるのは、原則として、一人の子どもにつき、子どもが生まれてから1歳に達する前日までの間に1回のみです。

しかし、子どもが生まれてから8週間以内にパパが育児休業(パパ休暇)を取得した場合、育児休業を取得したことがあるものに含めないことになっており、子どもが1歳に達する前日までの間に2度目の育児休業を取得することができます。

子どもが生まれた日から8週間というのは、ママの産後休業期間と重なります。

産後休業とは、ママが出産によって受けた心身のダメージを回復させるために取得する休業期間ですが、産後休業中のママの多くは、出産によるダメージが癒えないうちから24時間体制で子どものお世話に追われます。

パパがママの産後休業期間中にパパ休暇を取得して育児参加することにより、ママの負担を軽減することができます。

また、2度目の育児休業が取得できることにより、ママの職場復帰を支援したり、ママと交代で育児に携わったりすることも可能となります。

パパ休暇の要件

パパ休暇の要件は、以下の2つです。

  • 子どもが生まれた日から8週間以内に育児休業を取得している
  • 子どもが生まれた日から8週間以内に育児休業を終了している

休業開始日と終了日がいずれも子どもの出生日から8週間以内という短期間の育児休業を取得した場合に、2度目の育児休業が取得できるということです。

一方で、休業の開始日と終了日のいずれかが8週間以降であればパパ休暇は適用されず、2度目の育児休業は一定の事情がないと認められません。

2度目の育児休業が取得できる期間

パパ休暇で2度目の育児休業が取得できるのは、1度目の育児休業が終了してから子どもが1歳になる日の前日までです。

パパとママの両方が育児休業を取得する場合、パパ・ママ育休プラスが適用され、子どもが1歳2ヶ月になるまで育児休業期間が延長されるたため、パパ休暇による2度目の育児休業も1歳2ヶ月まで取得できるようになります。

ただし、子ども1人についてパパとママそれぞれが育児休業を取得できる期間は最大で1年間です。

 

3度目の育児休業

パパ休暇は、子どもの出生日から8週間以内に短期間の育児休業を取得した場合に2度目の育児休業が取得できる制度であり、無制限に育児休業を取得することを認めるものではありません。

3度目の育児休業取得が認められるためには、パパまたはママの死亡など特別な事情が必要です。

パパ休暇の具体例

パパ休暇の具体例について見ていきましょう。

出産直後とママの職場復帰時期に分けて育児休業を取得する

子どもが生まれてすぐの1ヶ月間に1度目の育児休業を取得し、夫婦で日々の授乳(ミルク)、オムツ交換、寝かしつけなどを行ってママの負担軽減に努めた後に職場復帰します。

その後、子どもが生後10ヶ月頃に、ママと交代で2度目の育児休業を取得して、ママの職場復帰をサポートします。

新生児期の育児を夫婦で協力して行うとともに、ママの職場復帰をサポートするためにパパ休暇を活用する例です。

出産直後に1度目の育児休業を8週間(ママの産後休業と同じ期間)取得し、その後、子どもが1歳2ヶ月になるまで育児休業を取得する

子どもが生まれた日から8週間の育児休業を取得した後、一旦は職場復帰し、その後再び育児休業を取得してパパ・ママ育休プラスの適用により子どもが1歳2ヶ月になるまで育児休業を取得します。

パパ休暇とパパ・ママ育休プラスの制度を活用し、比較的長い育児休業を取得して積極的に育児を行いたいパパ向けの例です。

子どもが生まれた日から1歳になる前日まで育児休業を取得することもできます。

しかし、パパとママそれぞれが取得できる育児休業期間の上限は1年間なので、パパとママが全く同じ期間に育児休業を取得すると、パパ・ママ育休プラスが適用されず子どもが1歳に達する前日にパパとママの育児休業期間が終了してしまいます。

パパが短期間だけ職場復帰するかたちで2度に分けて育児休業を取得することで、パパ・ママ育休プラスも活用することができます。

パパ休暇と育児休業給付金

育児休業給付金とは、育児休業を取得したパパやママに雇用保険から支給される、育児休業期間中の収入減少を補って日々の生活を支援するための給付金です。

育児休業給付金が支給されるには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 雇用保険に加入していて65歳未満である
  • 育児休業取得前の2年間に、1ヶ月に11日以上働いた月が12ヶ月以上ある
  • 育児休業中に職場から賃金の80%以上が支給されていない
  • 育児休業期間中の毎月の休業日数が20日以上である

また、2014年4月以降の育児休業給付金の支給金額は、以下のとおりです。

  • 育児休業開始から6ヶ月(180日間):休業開始時賃金日額(休業開始前6ヶ月の賃金の日額÷180)×支給日数の67%
  • 育児休業開始から6ヶ月以降(181日以降):休業開始時賃金日額(休業開始前6ヶ月の賃金の日額÷180)×支給日数の50%

パパ休暇中の育児休業給付金

パパ休暇は育児休業制度の一つであり、支給要件を満たせば、パパ休暇中も育児休業給付金が支給されます。

ただし、育児休業給付金は、育休取得者が自ら申請する必要があり、申請から支給までに時間を要することから、1度目の育児休業が終了した後に支給されることも珍しくありません。

 

パパ休暇と社会保険料免除

育児休業中は社会保険料が免除されます。

ある月の社会保険料が免除されるか否かは、その月の月末に育児休業を取得していたかどうかによって変わります。

例えば、ある月の中旬に育児休業を開始して月末に終了した場合、その月の社会保険料は免除されます。

育児休業期間が1ヶ月未満であっても、休業期間に月末が含まれていれば1ヶ月分の社会保険料が免除されることになります。

一方で、ある月の初旬に育児休業を開始して中旬に終了した場合、社会保険料は免除されません。

パパ休暇は取得しやすい制度か

パパ休暇は、家庭の事情に応じて育児休業を2度に分けて取得できる制度です。

しかし、実際のところ、一人の子どもに対して何度も育児休業を取得することについて躊躇したり、パパ自身は取得を希望しても周囲から冷ややかな目で見られたりすることが多いのが現状です。

特に、ママが専業主婦の場合や、子どもが1歳になる前日まで目いっぱい育児休業を取得する場合には、パパがパパ休暇制度を利用することに理解を得にくい傾向があります。

パパ休暇は男性の育児休業取得率を向上させるための制度であり、パパが申請すれば会社側がこれを拒否することはできませんが、実際に申請するのはハードルが高いと感じているパパが多いものです。

まとめ

パパ休暇を活用することで、子どもの出生日から8週間以内(ママの産後休業期間)に育児休業を取得した後、再度の育児休業が取得できます。

産休期間中のママは、出産の疲労を抱えたまま24時間体制で赤ちゃんのお世話をすることになり、想像を絶するくらい心身をすり減らすため、パパが積極的に家事育児を手伝ってママをサポートしてあげる必要があります。

働きながらサポートすることも不可能ではありませんが、ずっと傍にいて常に夫婦で赤ちゃんのお世話をすることにはかないません。

ぜひ、積極的に育児参加したいと考えているパパは、是非、パパ休暇の利用を検討してください。