プルトイを知っていますか?
プルトイは、一人歩きを覚えた頃の乳幼児が引っ張って遊ぶ知育玩具(おもちゃ)です。
この記事では、プルトイの概要、遊び方と知育効果について紹介します。
プルトイとは
プルトイとは、子供がひもを引っ張って遊ぶおもちゃです。
特定のおもちゃではなく、引っ張って遊ぶおもちゃ全般を指す言葉です。
英語では「pull toy(直訳だと、引くおもちゃ)」と表記し、プルトーイと呼ばれることもあります。
プルトイで人気の商品
ボーネルンド社やBRIO社、ニック社などのプルトイが世界中で人気を博していますが、その他のおもちゃメーカーもプルトイを製造販売しています。
プルトイの形状で人気なのは、イモムシ・ムカデ型と動物型(アヒル、犬、ウサギなど)です。
イモムシやムカデと聞くと、気持ち悪いと思うかもしれませんが、グロテスクな形ではなく、子供の関心を引くためにカラフルで、安全性に配慮して丸みを帯びたフォルムの商品が中心です。
また、幼児期の子供には、積み木やおもちゃを入れて引っ張ることのできるボックス型も人気です。
プルトイの対象年齢
各社のプルトイのパッケージに表示されている対象年齢は、おおむね生後1歳~1歳6ヶ月前後からです。
しかし、プルトイは、ひもを引っ張っておもちゃを歩く必要があるので、本来の遊び方ができるのは、乳幼児がヨチヨチとでも一人で歩けるようになってからです。
一方で、パパママがプルトイを引っ張り、赤ちゃんにズリバイやハイハイで後を追わせる場合は、乳児期から使用することができます。
プルトイの遊び方と知育効果
プルトイは、月齢・年齢によって遊び方や知育効果が変化するおもちゃです。
生後6ヶ月頃~
生後6ヶ月頃の赤ちゃんは、寝返りやお座りを覚えます。
赤ちゃんの目の前でプルトイを引っ張ると、興味を示して目で後を追ったり、手を伸ばして掴もうとします。
こうした動作によって動く物を目で追う力や、周囲への興味関心が養われていきます。
生後8ヶ月頃~
ズリバイやハイハイを覚えて部屋中を縦横無尽に動き回る時期で、パパママの後追いを始める時期でもあります。
赤ちゃんは、パパママが引っ張るプルトイを捕まえようと、必死になって後を追いかけるようになり、全身の筋肉がバランスよく鍛えられていきます。
また、ジグザグ、障害物を超えたり避けたりするといった動きを取り入れることで、急な方向転換や障害物をうまく超えるコツをつかんでいきますし、ゆくゆくは、プルトイの動きを予測して先回りすることもできるようになります。
生後1歳~1歳6ヶ月頃~
標準的な発達をした乳幼児が一人歩きを始める時期です。
最初はたっちが精一杯ですが、そこから一歩、また一歩と進めるようになり、ヨチヨチと歩き始めれば、プルトイを自分で引っ張ることができるようになります。
ただし、ヨチヨチ歩きのうちは、自分の身体のバランスを保つことに精一杯で、プルトイのひもの部分を渡すだけでバランスを崩すことがあるので、注意して見守ってあげましょう。
慣れてくると、ドスドスとしっかりした足取りで歩きながらプルトイを引っ張ることができるようになりますが、ヒモが足に絡まったり、ドアの間に挟まって抜けなくなったりといったトラブルはよく起こるので、見守りは続けた方が安心です。
プルトイ本来の使い方により、全身の筋肉がバランスよく鍛えられるとともに、物を引っ張るという動作を覚えます。
また、プルトイの大きさや進路を意識したルートを探し、その通りのルートで歩くことができるようになります。
まとめ
引っ張って遊ぶおもちゃ「プルトイ」を紹介しました。
プルトイという名前は聞き慣れないかもしれませんが、おもちゃ屋さんには必ずと言っていいほど置いてありますし、誕生日やクリスマスプレゼントで子供にプレゼントするパパママも多いおもちゃです。
たくさんの種類が販売されているので、お子さんと一緒におもちゃ屋さんへ行って、お子さんが気に入ったおもちゃを買ってあげてはいかがでしょうか。