知育ノート

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逆さバイバイ(逆手バイバイ)とは?逆転バイバイは自閉症・発達障害児に多い?

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赤ちゃんがバイバイするとき、手の平は相手か自分かどちらに向けていますか?

もし、赤ちゃんが手のひらを自分の方に向けてバイバイしていたら、それが逆さバイバイ(逆手バイバイ、逆転バイバイ)です。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)や発達障害が社会に浸透するにつれて、「逆さバイバイ(逆手バイバイ、逆転バイバイ)=自閉症(自閉症スペクトラム障害)や発達障害」という勘違いが広まっています。

しかし、逆さバイバイが見られることだけで自閉症スペクトラム障害や発達障害というわけではありません。

この記事では、逆手バイバイ(逆転バイバイ)の概要と原因、自閉症(発達障害)が原因となる場合、逆手バイバイの対応法について紹介します。

逆さバイバイ・逆手バイバイ・逆転バイバイとは

逆さバイバイとは、手の平を自分に向けて(手の甲を相手に向けて)バイバイすることです。

手の平を相手に向けて(手の甲を自分に向けて)行う通常のバイバイとは手の平の向きが「反対=逆さ(逆転、逆手)」であることから、逆さバイバイという名前がついています。

逆転バイバイや逆手バイバイと呼ばれることもあります。

赤ちゃんは、生まれたての頃からバイバイができるわけではなく、後天的に学習します。

生後7ヶ月~8ヶ月頃になり、親など身近な大人の真似ができるようになる中で、見よう見まねでバイバイの動作を覚えるのです。

「親の真似をしてバイバイを覚えるのなら、赤ちゃんはみんな通常のバイバイをするのではないか。」と思うかもしれません。

しかし実際は、逆さバイバイを始める赤ちゃんが一定数います。

逆さバイバイ・逆手バイバイ・逆転バイバイの原因

逆さバイバイ・逆手バイバイ・逆転バイバイの原因は、以下のとおりです。

手や腕の機能の異常

すでに紹介したとおり、赤ちゃんは親などの真似をしてバイバイを覚えます。

しかし、手や腕の機能に異常がある場合、親のバイバイを見て真似しようと思っても、手の平をうまく相手に向けることができません。

手や腕の機能の異常が原因となっている場合、逆さバイバイをするだけでなく、指をうまく広げられない、腕をうまく振れないなどの症状が見られる傾向があります。

視力が悪い

赤ちゃんは、生まれたての頃は視力が極めて低く、視界も狭く、目から30センチ前後のごく限られたところに焦点を合わせるのがやっとです。

通常は、月齢を経るにつれて視力や視界が向上して焦点が合う位置も増えていきますが、目の異常などで視力が低いままの場合、他人の動作がよく見えず、上手に真似することができません。

バイバイについても、相手が腕を振っているのがぼんやり見えるだけで手の平の向きまでは見えない場合、腕の動きだけを真似し、手の平が逆さになることがあります。

手の平は、普段は自分の身体の方に向いているため、意識的に相手に向けることを覚えない限り、逆さバイバイを続けることになります。

手の動きに興味を持っている

赤ちゃんは、自分の身体に興味津々なものです。

特に、手に強い関心を示す赤ちゃんは多いもので、口に入れてみたり、逆の手で触ってみたりして、手の形や動きを確認しようとします。

逆さバイバイに見える動作をしていても、実は、手の動きや向きを確認しているだけだったということは珍しくありません。

手の動きに興味を持っている場合、興味が他の物に移ることで逆さバイバイのような動作も自然に消失します。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)が原因の逆さバイバイ・逆手バイバイ・逆転バイバイ

自閉症(自閉症スペクトラム障害)の症状の一つに、逆さバイバイがあります。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)の赤ちゃんが逆さバイバイする理由としては、認知の異常、身体感覚の異常、反復行動が挙げられます。

「バイバイ=自分に手の平が見えている状態」と認識する

通常、赤ちゃんは、真似をして動作を覚えるとき、自分を真似をする相手の立場に置き換えています。

つまり、真似をする相手が親であれば、親の目線に立って真似をしようとするわけです。

バイバイの動作を覚えるときも、親の目線から真似しようとするため、相手に手のひらを向けるバイバイを覚えることができるのです。

しかし、自閉症(自閉症スペクトラム障害)の赤ちゃんは、自分を相手の立場に置き換えることが困難です。

相手がバイバイするのを見ると「バイバイ=自分に手のひらが見えている状態」だと認識し、逆さバイバイを覚えます。

身体感覚の異常

自閉症(自閉症スペクトラム障害)の赤ちゃんや子どもは、五感からの情報が脳で正しく処理されず、刺激に対して過敏または鈍感になって、手の平をうまく動かせないことがあります。

手や腕に異常があるわけではありませんが、手や腕を思ったように動かすことができず、手の平を相手の方に向けてバイバイすることができないということです。

反復行動

自閉症(自閉症スペクトラム障害)の特徴の一つに、手の平をヒラヒラさせるなどの反復行動があります。

大人からは逆さバイバイしているように見えても、実は、反復行動だということが少なくありません。

逆手バイバイ・逆転バイバイの対応法

専門知識のない人が逆さバイバイの原因を特定することは困難です。

推測することはできますが、誤った推測をすると誤った対処をしてしまうことになるので、おすすめできません。

まずは、小児科を受診して自閉症傾向の有無や、身体機能の異常(視力も含む)の有無を確認してもらうことが大切です。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)の傾向がある場合、その程度に応じて家庭での見守りを継続するか、早期から専門機関で療育を始めることになります。

身体機能に異常がある場合は、医師の指示に従って適切な科で治療を受けさせてあげましょう。

自閉症傾向も身体機能の異常もない場合、いずれは通常のバイバイを始めることが多いものです。

逆さバイバイ・逆手バイバイ・逆転バイバイをしていても温かく見守り、赤ちゃんが自分で通常のバイバイを覚えるのを待ってあげましょう。

なお、逆さバイバイを早めに修正したい場合、鏡の前でバイバイさせてみる、親が逆さバイバイをして見せる方法が有効な場合があります。

ただし、あくまで臨床経験に基づくものであり、効果には個人差がありますし、その効果を実証する研究結果などは見当たらないため、なお書きに留めています。

まとめ

手の平を自分に向けてバイバイする「逆さバイバイ」をする赤ちゃんは、意外とたくさんいます。

逆さバイバイをする原因は、視力が弱い、手や腕の異常、手の動きを面白がっている、自閉症スペクトラム障害(発達障害)などがありますが、家庭で判断することは困難なので、まずは小児科に相談してください。

なお、逆さバイバイは自閉症スペクトラム障害(発達障害)と結び付けて考えられがちですが、逆さバイバイが見られると必ず発達障害というわけではありません。

あくまでも症状の一つに逆さバイバイがあるだけなので、心配し過ぎないようにしてください。

赤ちゃんの成長発達は真似と試行錯誤の連続です。

しぐさや動きについても、正しい方法を覚えるまでにヘンテコなやり方を色々と試す過程を経るのが普通であり、その過程も赤ちゃんにとっては大切な学習の機会です。